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繁殖、卵、孵化、幼体、繁殖成功のニュース。

  • 【世界の亀ニュース】洪水に沈む産卵地 マグダレナヨコクビガメの卵を守るコロンビアの人々

    【世界の亀ニュース】洪水に沈む産卵地 マグダレナヨコクビガメの卵を守るコロンビアの人々

    今回は、南米コロンビアにしか生息していない淡水ガメ、

    マグダレナヨコクビガメ

    を紹介します。

    学名は、

    Podocnemis lewyana。

    英語では、

    Magdalena River Turtle

    と呼ばれています。

    2026年。

    このカメが産卵するシヌー川で、大規模な洪水が発生しました。

    本来なら、

    水位が下がる。

    砂州が現れる。

    雌ガメが上陸する。

    穴を掘る。

    卵を産む。

    そんな季節でした。

    ところが今年は、

    卵を産む砂浜そのものが水の下へ消えてしまった。

    それでも地域の人たちは、水位の変化を見ながら残された砂州を歩き、カメの巣を探し続けています。

    今回のニュース

    2026年6月29日、Turtle Survival Alliance(TSA)は、コロンビア北西部のシヌー川で行われているマグダレナヨコクビガメの保全活動について報告しました。

    2026年初頭、北半球から南下した寒冷前線の影響によってコロンビア・カリブ地域で激しい雨が降り、大規模な洪水が発生。

    さらにTSAによると、Urrá水力発電ダムの運用に伴うシヌー川流量の異常な増加が洪水を悪化させたとされています。

    コルドバ県では10を超える自治体が被害を受けました。

    そして、

    マグダレナヨコクビガメの重要な繁殖地である**Cotocá Arriba(コトカ・アリバ)**も、大きな被害を受けました。

    どこの国・地域の話か

    国:コロンビア
    県:コルドバ県
    地域:Cotocá Arriba
    河川:シヌー川
    発表:2026年6月29日
    対象種:マグダレナヨコクビガメ
    学名:Podocnemis lewyana
    情報の種類:淡水ガメ・産卵・洪水・巣の保護・地域住民による保全

    本種はコロンビア固有種です。

    マグダレナ川水系とシヌー川水系を中心に分布し、ナンベイヨコクビガメ属の中でも、アンデス山脈の西側に自然分布する唯一の種類とされています。

    日本語では「マグダレナヨコクビガメ」という名称が使われることがあります。

    登場する亀

    マグダレナヨコクビガメは、

    ナンベイヨコクビガメ科の中大型淡水ガメです。

    2026年に公開されたIUCN/SSC Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Groupの最新種アカウントでは、最大直線甲長は、

    雌:約50cm
    雄:約42.4cm

    とされています。

    そして名前の通り、

    ヨコクビガメ。

    一般的な潜頸類のように首を真っすぐ甲羅の中へ引き込むのではなく、首を横方向へ曲げて収納します。

    雌はおよそ5〜7年、雄は3〜4年ほどで性成熟すると考えられています。

    世代時間は約10〜12年。

    つまり、一度個体群が大きく減ると、

    元の数まで戻るのに非常に長い時間がかかるカメです。

    年に2回、砂浜へ上がる

    マグダレナヨコクビガメは、

    一年に二つの主要な繁殖期があります。

    12月〜2月。

    そして、

    7月〜8月。

    川の水位が下がると、

    普段は水中に隠れている砂州や砂浜が姿を現します。

    雌ガメはそこへ上がり、

    穴を掘って卵を産みます。

    通常は一度に12〜22個程度。

    大型の雌では、

    最大32個ほどの卵を産むことがあります。

    孵化までは平均約61日。

    生まれたばかりの子ガメの甲長は、わずか4〜5cmほどです。

    カメの巣に必要なのは「水が少ない時間」

    ここが今回のニュースを理解するうえで重要です。

    川に暮らすカメだから、

    水が多いほうが良い。

    とは限りません。

    成体にとって川は生活場所です。

    でも、

    卵には水が多すぎると困る。

    川の水位が下がる。

    砂浜が出る。

    雌が産卵する。

    約2か月、

    卵が土の中で発生する。

    子ガメが孵化する。

    川へ向かう。

    この時間が必要です。

    ところが途中で川が増水すれば、

    巣が水没します。

    卵は正常に発生できなくなり、

    孵化できない可能性が高くなります。

    2026年、その砂浜が消えた

    本来この時期のシヌー川では、

    水位が低くなり、

    産卵に使える砂浜が現れます。

    ところが2026年。

    豪雨と河川の増水によって、

    その砂浜が水没しました。

    川岸だけではありません。

    Cotocá Arribaでは、

    農作物。

    道路。

    住宅。

    人間の暮らしそのものも洪水の被害を受けました。

    つまり、

    カメを守っている人たち自身も、

    被災者でした。

    それでも川へ行く

    それでも、

    地域住民はカメの巣を探しました。

    水が少し引く。

    砂浜が少しだけ現れる。

    そこへ行く。

    足跡を見る。

    砂を見る。

    巣を探す。

    また水が来る前に、

    卵を救い出す。

    TSAの報告では、住民たちは洪水の波の合間を縫って砂州を巡回したとされています。

    卵は「向きを変えない」

    巣を見つけると、

    すぐ掘り出せばいい。

    というわけでもありません。

    カメの卵は、

    扱い方にも注意が必要です。

    住民たちは慎重に卵を掘り出し、

    向きを回転させないようにして

    運搬用の容器へ入れます。

    その後、

    安全な施設へ運び、

    人工的な環境で孵化まで管理します。

    つまり、

    自然の巣を別の場所へ移して、

    洪水より先に卵を避難させるわけです。

    普通なら140巣

    数字を見ると、

    2026年の異常さが分かります。

    通常の繁殖シーズン。

    地域住民が救出する巣は、

    平均して、

    約140巣。

    ところが、

    2026年6月29日の報告時点で救出できたのは、

    5巣。

    140。

    そして、

    5。

    産卵できる砂浜がどれほど失われたのかが分かります。

    でも、その5巣から孵化が始まった

    そして、

    小さなニュースがあります。

    救出された5巣の卵から、

    子ガメが孵化し始めました。

    5巣しか救えなかった。

    そう考えることもできます。

    でも、

    もし誰も砂州へ行かなければ、

    その5巣も水の下へ消えていたかもしれません。

    今年生まれるはずだった一世代の一部が、

    人間の手によって洪水を越えました。

    この活動は2013年から続いている

    今回だけ、

    突然カメを助け始めたわけではありません。

    Cotocá Arribaの地域住民は、

    2013年から

    WCS ColombiaやTurtle Survival Allianceと協力して、

    シヌー川でカメの巣を守っています。

    最初の年に保護した巣は、

    9巣。

    そこから活動は拡大。

    現在では、

    15か所の産卵地を監視しています。

    そしてこれまでに、

    1,000巣以上を保護。

    そこから生まれた、

    16,000匹以上の子ガメをシヌー川へ放してきました。

    9巣から始まった

    僕は、

    この数字も好きです。

    最初から、

    巨大な保全プロジェクトだったわけではありません。

    2013年。

    9巣。

    そこから、

    毎年川を見る。

    雌が来る。

    巣を探す。

    卵を守る。

    子ガメを放す。

    また次の年。

    それを繰り返す。

    13年。

    その結果が、

    1,000巣。

    16,000匹です。

    「Sinú Turtles」

    Cotocá Arribaで行われているこの取り組みは、

    Sinú Turtles

    と呼ばれています。

    主役は、

    地域住民です。

    研究者だけが川へ来て調査するのではありません。

    川の水位を普段から見ている人。

    砂州がどこに出るか知っている人。

    カメがいつ来るか知っている人。

    その川で暮らしてきた人たち自身が、

    巣を探します。

    これは、

    かなり強い保全方法だと思います。

    川にはダムがある

    さらに、

    シヌー川のカメには難しい問題があります。

    上流には、

    Urrá水力発電ダム

    があります。

    ダムは、

    人間に電力を供給します。

    しかし、

    河川の水位変化にも影響します。

    WCS Colombiaは、人工的な水位変動によってマグダレナヨコクビガメの巣が浸水する危険性が高まるため、地域住民が毎年産卵地を監視し、必要なら卵を人工孵化施設へ移していると説明しています。

    つまり、

    昔なら自然の季節変化に合わせていた産卵が、

    人間による河川管理の影響も受けるようになっています。

    洪水だけが敵ではない

    マグダレナヨコクビガメは、

    IUCNレッドリストで、

    Critically Endangered(CR/深刻な危機)

    に分類されています。

    CITESでは、

    ナンベイヨコクビガメ属として附属書IIに掲載されています。

    大きな脅威の一つが、

    捕獲です。

    成体が食用として捕られる。

    卵も採取される。

    2024年に発表された12年間の調査では、調査個体群で雌と幼体の割合が時間とともに減少し、残された雌も小型化する傾向が確認されました。

    研究者たちは、捕獲圧によって大型の成体雌が選択的に失われている可能性を指摘しています。

    雌が減るということ

    これは、

    カメでは特に大きな問題です。

    一匹の大きな雌が、

    毎年何十個もの卵を産む。

    その雌が捕られる。

    すると、

    失われるのは一匹だけではありません。

    その先、

    何年にもわたって産まれるはずだった卵も、

    同時に失われます。

    しかもマグダレナヨコクビガメの世代時間は、

    10〜12年ほど。

    大きな雌を失った個体群が、

    すぐ次の世代で元に戻ることはできません。

    推定16,000〜28,000匹

    Turtle Survival Allianceは現在の野生個体数を、

    約16,000〜28,000匹

    と推定しています。

    数字だけを見ると、

    「まだたくさんいる」

    と思うかもしれません。

    でも、

    個体数傾向は減少。

    そして分布は、

    ほぼコロンビアの限られた河川水系だけです。

    さらに、

    すべての個体が同じではありません。

    2026年の研究では、シヌー川とマグダレナ川などの個体群には明確な遺伝的違いがあり、少なくとも3つの異なる保全管理単位として考える必要があることが示されています。

    つまり、

    別の川にたくさんいるから、

    一つの川の個体群が消えても大丈夫、

    という話ではありません。

    このカメは種を運ぶ

    マグダレナヨコクビガメは、

    主に植物を食べます。

    水生植物。

    陸上植物。

    果実。

    そして、

    食べた果実の種子を別の場所へ運びます。

    2026年の種アカウントでは、本種が種子散布や発芽を助け、河川生態系の栄養循環にも関わっている可能性が指摘されています。

    カメが一匹減る。

    それだけでは、

    川の変化は見えないかもしれません。

    でも、

    何千匹、

    何万匹と減れば、

    植物の種が運ばれる方法まで変わる可能性があります。

    16,000匹を「放した」という数字の意味

    これまでに放された子ガメは、

    16,000匹以上。

    ものすごい数字です。

    でも、

    16,000匹を放せば、

    16,000匹の成体になるわけではありません。

    子ガメは小さい。

    魚。

    鳥。

    その他の捕食者。

    洪水。

    乾燥。

    さまざまな危険があります。

    だから、

    たくさん生まれる。

    たくさん死ぬ。

    その中から、

    ごく一部が成体になる。

    それが、

    カメの自然な生き方です。

    保全活動がしていることは、

    子ガメを永久に安全な場所で飼うことではありません。

    「本来川へ入るはずだった子ガメが、卵の段階で全滅する」という異常を減らしている。

    そう考えるほうが近いと思います。

    2026年の5巣

    だから、

    今回の5巣も重要です。

    普通なら140巣。

    今年は5巣。

    数字だけなら、

    失敗に見えます。

    でも、

    洪水の中で、

    住宅も農地も被害を受けている人たちが、

    それでも砂浜へ行った。

    そして、

    5つを見つけた。

    卵を運んだ。

    孵化させた。

    その子ガメが、

    もうすぐ川へ戻る。

    保全の成果は、

    毎年右肩上がりになるとは限らないんですね。

    自然条件が悪い年もあります。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回のニュースで僕が一番注目したいのは、

    「カメを守っている人も、同じ洪水の中にいる」

    というところです。

    外から来た人が、

    カメだけを助けているわけじゃない。

    家が水に浸かる。

    作物が駄目になる。

    道路が通れない。

    自分たちの生活にも、

    大きな問題が起きている。

    それでも、

    川を見る。

    砂浜が出たら、

    カメの巣を探す。

    なぜそこまでやるのか。

    Cotocá Arribaで巣の救出に参加するJuan Negretteさんは、

    このカメを、

    シヌー川と地域を象徴する存在

    として語っています。

    カメを守ることと、

    自分たちの川を守ることが、

    分かれていないんだと思います。

    湯川亀吉の一言

    亀ってかっこいいよね。

    出典

    Turtle Survival Alliance
    「Protecting Magdalena River Turtle Nests as Waters Rise」
    2026年6月29日。洪水、5巣の救出、2013年からの地域保全、1,000巣以上・16,000匹以上の実績について。
    TSAの記事を読む

    WCS Colombia
    「Magdalena river turtle」
    Sinú Turtlesプロジェクト、生態、産卵地の洪水リスク、人工孵化について。
    WCS Colombiaの種紹介を見る

    IUCN/SSC Tortoise and Freshwater Turtle Specialist Group
    「Podocnemis lewyana – Magdalena River Turtle」
    2026年8月17日公開。体格、繁殖、生態、分布、遺伝的構造、保全状況についての最新種アカウント。
    2026年の種アカウントを見る

    Turtle Survival Alliance
    「Magdalena River Turtle」
    推定野生個体数、主要な脅威、現在の保全活動について。
    TSAの種紹介を見る

    Environmental Monitoring and Assessment
    「Lessons learned during a 12-year monitoring project with the endangered Magdalena River turtle」
    2024年8月30日。12年間の調査から、成体雌・幼体の減少と捕獲圧との関係を分析した研究。
    研究論文を読む

  • 【世界の亀ニュース】6週間で90%の個体が消えた川 16匹から始まったベリンジャーリバータートル復活計画

    【世界の亀ニュース】6週間で90%の個体が消えた川 16匹から始まったベリンジャーリバータートル復活計画

    今回は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の一本の川だけに生息する希少な淡水ガメを紹介します。

    学名は、

    Myuchelys georgesi。

    英語では、

    Bellinger River Snapping Turtle
    または
    Bellinger River Saw-shelled Turtle

    と呼ばれています。

    日本語で広く定着した標準和名は確認できなかったため、この記事では英名をもとに、

    ベリンジャーリバータートル

    と表記します。

    2015年。

    このカメが暮らす川で、突然カメが死に始めました。

    原因は、それまで科学に知られていなかったウイルス。

    わずか6週間。

    その間に、

    野生個体群のおよそ90%が失われました。

    種そのものが、

    一本の川から消える寸前まで追い込まれました。

    今回のニュース

    今回取り上げるのは、一つの出来事というより、

    2015年から現在まで続いている復活計画そのもの

    です。

    2015年の大量死を受け、ニューサウスウェールズ州政府とTaronga Zooなどは緊急対応を開始。

    病気の影響を受けていない健康なカメを探し、

    16匹を保全繁殖の基礎個体として確保しました。

    そこから繁殖が始まります。

    現在、Taronga Zooでは10回の繁殖シーズンを通じて、

    500匹を超える子ガメが孵化。

    その子孫を使って5回の野生復帰が実施され、

    197匹の若いカメがベリンジャー川へ戻された

    と報告されています。

    16匹。

    そこから、

    500匹以上。

    そして、

    再び川へ。

    でも、

    この物語はまだ終わっていません。

    どこの国・地域の話か

    国:オーストラリア
    州:ニューサウスウェールズ州
    地域:ニューサウスウェールズ州北部
    河川:Bellinger River(ベリンジャー川)
    対象種:Myuchelys georgesi
    英名:Bellinger River Snapping Turtle / Bellinger River Saw-shelled Turtle
    情報の種類:淡水ガメ・感染症・飼育下繁殖・野生復帰・河川保全

    このカメの大きな特徴は、

    世界中を探しても、ほぼこの川にしかいない

    ということです。

    オーストラリア政府によると、生息域はニューサウスウェールズ州北部のベリンジャー川流域に限られています。

    つまり、

    この一本の川で何か起きれば、

    世界中の個体群が同時に危険になります。

    登場する亀

    ベリンジャーリバータートルは、

    ヘビクビガメ科に属する短い首の淡水ガメです。

    成体の背甲は楕円形で暗褐色。

    雌は甲長約25cm、

    雄は約18cmまで成長します。

    顎から首にかけて淡い黄色の線が入る個体が多く、

    顎の下には、

    2本の小さな肉質突起=バーベル

    を持つ個体もいます。

    岩のある澄んだ川を好む

    このカメは、

    泥の多い沼を主な生活場所にするタイプではありません。

    好むのは、

    流れのある透明な川。

    特に、

    深さのある淵。

    岩。

    礫。

    小石。

    そうしたものが川底にある場所を利用します。

    オーストラリア政府は、2mを超える深い淵で確認されることも多いとしています。

    水底では、

    水生昆虫などの大型無脊椎動物。

    植物。

    果実。

    などを食べる雑食性です。

    2015年2月、川で異変が起きた

    2015年2月。

    ベリンジャー川の岸で、

    カメが次々と見つかるようになります。

    しかし、

    普通ではありませんでした。

    病気になっている。

    衰弱している。

    そして、

    死んでいく。

    当初、

    原因は分かりませんでした。

    水質汚染なのか。

    毒物なのか。

    細菌なのか。

    未知の感染症なのか。

    調査が始まります。

    そして後に、この大量死と強く関連すると考えられる新しいウイルスが特定されました。

    現在、

    Bellinger River Virus

    と呼ばれています。

    6週間

    数字だけ見ると、

    この事件の異常さが分かります。

    大量死が起こる前、

    野生個体群はおよそ4,000匹だったと推定されています。

    ところが、

    わずか6週間で約90%が死亡。

    2015年末には、

    推定約400匹。

    さらに2019年頃には、

    約150匹まで減少した可能性があります。

    数千匹いたカメが、

    一つの季節の中で、

    ほとんどいなくなりました。

    カメの「パンデミック」

    Taronga Zooは、この出来事を紹介する際、

    Turtle pandemic

    という表現を使っています。

    まさに、

    カメだけのパンデミックです。

    しかも、

    このカメには逃げ場がありません。

    広いオーストラリア大陸のあちこちに生息しているなら、

    一つの川で病気が起きても、

    別の地域の個体群が残る可能性があります。

    でも、

    ベリンジャーリバータートルは違う。

    ほぼ一本の川だけ。

    病気がその川を進めば、

    種そのものを巻き込む可能性がある。

    そこで16匹を川から出した

    大量死が続く中、

    保全チームは一つの決断をします。

    健康なカメを、

    川から避難させる。

    16匹。

    この個体たちが、

    将来の保全繁殖の基礎になりました。

    これは、

    ある意味では非常に怖い選択だったと思います。

    野生動物を自然から取り上げる。

    でも、

    そのまま川に置いておけば、

    ウイルスに感染して死ぬ可能性もある。

    捕まえるリスクと、

    残すリスク。

    その中で、

    種全体を失わないために、

    人間の管理下へ移しました。

    「保険」としての16匹

    この16匹は、

    ただ救助されたカメではありません。

    もし川の個体群が完全に消えてしまっても、

    種そのものを残すための、

    insurance population=保険個体群

    です。

    つまり、

    世界からこのカメがいなくなるかもしれない状況で、

    最後のバックアップを作ったことになります。

    Taronga Zooで繁殖計画が始まり、

    2017年にはSymbio Wildlife Parkにも第二の繁殖個体群が作られました。

    一か所だけではない。

    もし一つの施設で事故や感染症が起きても、

    別の場所に個体群を残す。

    ここにも、

    「種を失わないための保険」

    という考え方があります。

    そして卵を産んだ

    保全施設へ移されたカメたちは、

    繁殖を始めました。

    最初の繁殖成功時には、

    複数の雌が卵を産み、

    小さな子ガメが孵化しました。

    孵化直後の体重は、

    わずか4〜5グラム程度。

    ほぼコインほどの大きさです。

    2018年には、

    その年だけで31匹が孵化。

    前年の22匹と合わせ、

    飼育下個体群が急速に増え始めました。

    現在までに500匹以上が孵化

    そして現在。

    Taronga Zooの保全プログラムでは、

    10回連続の繁殖シーズンで、500匹以上が孵化しました。

    2015年。

    16匹を保護する。

    そこから、

    卵。

    子ガメ。

    また卵。

    また子ガメ。

    何世代もつなぐ。

    一度、

    数百匹規模まで落ちた種を、

    もう一度増やそうとしています。

    でも飼育施設で増やすだけでは意味がない

    この「世界の亀ニュース」で何度も出てくる話だけど、

    ここでも同じです。

    動物園で500匹生まれた。

    それは、

    ものすごい成果です。

    でも、

    ベリンジャーリバータートルは、

    動物園のカメではありません。

    ベリンジャー川のカメです。

    だから、

    最終的には川へ戻さなければなりません。

    2018年、最初の10匹

    最初の試験的な野生復帰は、

    2018年。

    飼育下で生まれ育った若いカメ10匹が、

    ベリンジャー川へ放されました。

    初期の追跡では、

    10匹のうち8匹が生存確認され、

    もう1匹も生きている可能性が高いとされました。

    つまり、

    動物園で生まれたカメでも、川で生活できた。

    この結果が、

    次の放流につながります。

    97匹を一度に川へ

    そして2024年。

    それまでで最大規模となる放流が実施されます。

    数は、

    97匹。

    飼育施設で育てられた若いベリンジャーリバータートルが、

    一度に川へ戻りました。

    この放流によって、

    2018年以降に野生へ戻された数は、

    当時合計179匹になりました。

    その後もプログラムは続き、

    Taronga Zooの現在の情報では、

    197匹が川へ戻された

    とされています。

    放したカメを追いかける

    カメを川へ入れる。

    写真を撮る。

    拍手する。

    それで終わりではありません。

    放流された個体は、

    その後も追跡されます。

    生きているか。

    どこへ移動したか。

    どんな水深を使うか。

    病気になっていないか。

    どんな場所に定着するか。

    そうした情報を集めます。

    野生復帰で本当に知りたいのは、

    「放せたか」ではなく、「放したあと生きられたか」

    だからです。

    そして最大の問題は、まだ川にウイルスがいるかもしれないこと

    ここが、

    この保全プロジェクトの難しいところです。

    原因となったウイルスに対して、

    現在も確立した治療法はありません。

    さらに、

    ウイルスがどのように伝播するのか。

    どこに残っているのか。

    再び大規模な流行が起こる可能性はあるのか。

    完全には解明されていません。

    つまり、

    カメを増やして、

    元の川へ戻す。

    でも、

    その川こそが、かつて大量死が起きた場所。

    そこへ戻さなければ、

    野生復帰にはならない。

    でも、

    戻せば病気に遭遇する可能性がある。

    非常に難しい問題です。

    ワクチンまで研究対象になっている

    オーストラリア政府が挙げている将来の重要な保全策の一つには、

    ニドウイルスに対するワクチン開発

    まで含まれています。

    亀の保全というと、

    巣を守る。

    密猟を防ぐ。

    森を残す。

    そんな活動を想像します。

    でも、

    このカメの場合は、

    ウイルス学。

    獣医学。

    免疫。

    ワクチン。

    そうした分野まで必要になります。

    川そのものを監視する

    さらに、

    病気だけ調べればいいわけではありません。

    水質。

    水生昆虫。

    川岸の植物。

    外来種。

    流域の土地利用。

    全部が、

    カメの生活につながります。

    現在もベリンジャー川では水質調査や大型無脊椎動物の調査が続き、2024〜2025年には病気の監視のため30匹以上のカメが健康診断を受けています。

    河岸では、

    17ヘクタール以上の外来植物除去。

    家畜が川岸へ入り込むのを防ぐ約700mのフェンス設置。

    なども進められています。

    カメを守るというより、

    カメが生きている川全体を診察している

    ようなプロジェクトです。

    卵にも敵がいる

    さらに野生へ戻ったあとには、

    感染症以外の危険もあります。

    雌は晩春になると川岸へ上がり、

    砂や礫のある場所へ、

    10〜15個程度の卵を産みます。

    ところが、

    その卵は、

    キツネ。

    オオトカゲ類。

    などに捕食されます。

    そのため、

    重要な産卵地を守ることも、

    現在の保全計画に含まれています。

    一つ問題を解決すると、

    次の問題が出てきます。

    病気から救う。

    繁殖させる。

    川へ戻す。

    卵を守る。

    川を守る。

    亀一種を守るために、一本の川を見る

    僕は、

    このニュースの面白いところはここだと思います。

    最初は、

    「カメが死んでいる」

    という事件でした。

    だから、

    カメを調べる。

    でも、

    だんだん範囲が広がる。

    ウイルスを調べる。

    水を調べる。

    川底を調べる。

    植物を見る。

    外来種を見る。

    農地を見る。

    人間の暮らしを見る。

    最後には、

    一本の川そのものを理解しなければ、カメを守れない

    というところまで行きます。

    小さなカメ一種から、

    川全体が見えてきます。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回のニュースで僕が一番注目したいのは、

    16匹という数字です。

    500匹以上生まれた。

    197匹戻った。

    97匹を一度に放した。

    どれも大きな数字です。

    でも、

    そのすべての始まりは、

    16匹だった。

    ウイルスが川を進んでいる。

    カメが次々死ぬ。

    残っている健康な個体を探す。

    見つける。

    捕まえる。

    隔離する。

    その16匹が、

    今の個体群の未来につながっている。

    もし、

    「あまりにも少ないから意味がない」

    と諦めていたら、

    現在の500匹は存在していなかったかもしれません。

    16匹でも、

    始める。

    僕は、

    そこが一番すごいと思います。

    湯川亀吉の一言

    この亀初めてみた!!

    かっこいいなぁ!!

    出典

    Taronga Conservation Society Australia
    「Bellinger River Turtle」
    現在の繁殖状況、生態、500匹以上の孵化、197匹の野生復帰について。
    Taronga Zoo「Bellinger River Turtle」

    Australian Government – Department of Climate Change, Energy, the Environment and Water
    「Bellinger River snapping turtle」
    分布、形態、2015年の大量死、個体数推定、脅威、現在の保全策について。2026年5月26日更新。
    オーストラリア政府の種情報

    NSW Government / Saving our Species
    「From crisis to conservation: almost 100 Bellinger River snapping turtles in largest release yet」
    2024年4月8日。97匹の放流と2015年以降の回復計画について。
    NSW Governmentの記事

    Taronga Conservation Society Australia
    「From crisis to conservation: almost 100 Bellinger River snapping turtles in largest release yet」
    2024年4月5日。
    Taronga Zooの記事

    NSW Government – North Coast Local Land Services
    「Bellinger River snapping turtle conservation」
    2024〜2025年の水質調査、疾病監視、河岸環境の回復活動について。
    現在の河川保全プロジェクト

  • 【世界の亀ニュース】18,000個超の卵を救う ガイアナの先住民が川岸で守る淡水ガメの未来

    【世界の亀ニュース】18,000個超の卵を救う ガイアナの先住民が川岸で守る淡水ガメの未来

    今回は、南米ガイアナのルプヌニ地方で、地域住民が中心となって淡水ガメの産卵地を守り、1万8,000個を超える卵を孵化させた保護活動を紹介します。

    今回のニュース

    ガイアナ南部のルプヌニ地方で、2021年から2025年までの間に、18,000個を超える淡水ガメの卵が保護され、孵化しました。

    活動には、Sustainable Wildlife Management Programme、South Rupununi Conservation Society、Caiman House、そして地域の先住民コミュニティが参加しています。保全活動全体では26の先住民コミュニティと連携し、カメの現地活動では123人のレンジャーが関わり、5つの地域コミュニティで131か所の砂浜を見守ってきました。

    成果は2026年5月、Sustainable Use of Wild Species Transformative Partnership Platformによって紹介されました。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:ガイアナ共和国
    地域:ルプヌニ地方
    対象環境:河川、湿地、砂浜、氾濫原
    活動期間:2021〜2025年
    発表時期:2026年5月
    情報の種類:淡水ガメ・産卵地保全・孵化・地域保全・先住民コミュニティ

    ルプヌニはガイアナ南西部に位置し、森林、サバンナ、河川、湿地が入り組む地域です。地域では魚や野生動物が食文化や生活と深く結びついており、保全と持続可能な利用を同時に考える取り組みが進められています。

    登場する亀

    ルプヌニ地方では、6種類の淡水ガメが確認されています。

    その中でも今回の保全活動で特に重要なのが、モンキヨコクビガメとオオヨコクビガメです。研究では、ルプヌニにはモンキヨコクビガメ(Podocnemis unifilis)、オオヨコクビガメ(Podocnemis expansa)のほか、Rhinoclemmys punctularia、マタマタ、Platemys platycephala、Mesoclemmys gibbaが生息すると報告されています。

    モンキヨコクビガメ

    学名は Podocnemis unifilis。

    英語ではYellow-spotted River Turtleと呼ばれます。

    日本の環境省も「モンキヨコクビガメ」という和名を使用しており、南米のアマゾン川・オリノコ川流域などに広く分布する一方、生息地の減少や卵・成体の過剰利用によって多くの地域で個体数が減少しているとしています。

    幼体では頭部に黄色い斑紋があり、これがこのカメを見分ける大きな特徴です。成長すると模様は薄くなりますが、雄では残る場合があります。

    オオヨコクビガメ

    学名は Podocnemis expansa。

    南米最大級の淡水ガメで、アマゾン川、オリノコ川、エセキボ川などの大河川流域に生息します。大型の雌では甲長60センチを大きく超えることがあります。

    今回の活動地域であるガイアナも、本種の自然分布域に含まれています。

    ニュースの要約

    ルプヌニ地方では、淡水ガメの個体群が、卵や成体の過剰利用、ペット取引、洪水などによって減少してきました。

    そこで地域住民が河川の砂浜を巡回し、産卵された巣を確認。

    浸水や捕食などの危険が高い場合には卵を安全な場所へ移し、孵化するまで保護します。孵化した子ガメは、その後ふたたび自然の河川へ戻されます。

    2021年から2025年までの活動で、保護・孵化された卵は1万8,000個を超えました。

    131か所の砂浜を見守る

    この活動で印象的なのは、一つの巨大な保護施設でカメを増やしているわけではないことです。

    保全の現場は、カメが実際に卵を産む川岸です。

    活動では123人のレンジャーが参加し、5つの地域コミュニティにまたがる131か所の砂浜が対象になりました。

    川岸を歩く。

    足跡を探す。

    巣を見つける。

    水位を見る。

    卵が安全な場所にあるか判断する。

    必要な場合だけ、人間が手を加える。

    広い河川を守るには、毎年その川を見て暮らしている地域住民の存在が欠かせません。

    カメの繁殖は「川の水位」とつながっている

    モンキヨコクビガメの繁殖は、川の水位変化と強く結びついています。

    雌は水位が下がり始める乾季に産卵場所へ移動し、砂浜などに卵を産みます。

    つまり、人間から見ればただの川岸でも、カメにとっては期間限定の産卵場所です。

    雨季には水の下にある。

    乾季になると砂浜が現れる。

    そこへ母ガメが上がる。

    そして卵を残す。

    ところが、予想より早く水位が上昇すれば、砂の中の卵は水没します。

    そのため、レンジャーたちは卵だけを見るのではなく、川そのものの変化を観察する必要があります。

    卵を動かすべきか、動かさないべきか

    すべての卵を回収して人工的に孵化させるわけではありません。

    2025年にまとめられた「Rupununi Freshwater Turtle Management Plan」では、現地で巣をそのまま守る方法、危険な巣の移動、ヘッドスタート、研究、環境教育、住民への啓発、地域ルールの整備など、複数の方法を組み合わせる方針が示されています。

    重要なのは、

    「人間が全部育てればいい」

    という考え方ではありません。

    安全な巣は、そのまま自然に任せる。

    洪水や捕食の危険が高い巣だけを助ける。

    カメが本来自分たちで繁殖できる状態を残しながら、人間が必要な場所だけ補助する考え方です。

    カメは食料でもある

    ルプヌニ地方での保護が難しい理由の一つに、淡水ガメが地域の食文化や生活と深く関係していることがあります。

    特にモンキヨコクビガメは、南米の多くの地域で長く食料として利用されてきました。

    2025年に発表された研究では、ルプヌニにおいてカメと卵の利用実態を調べながら、地域社会による保全と伝統的利用をどう両立させるかが検討されています。

    「食べる人間」と「守る人間」を単純に分けることはできません。

    同じ地域の人が、昔からカメを利用してきた一方で、今は巣を守るレンジャーにもなっています。

    保護と利用を一緒に考える

    このプロジェクトの目的は、地域住民から野生動物の利用を完全に切り離すことではありません。

    SWM Programmeは、野生動物の個体群と生態系を維持しながら、先住民や農村地域の食料、文化、生活も守ることを目的としています。ガイアナでは、39の先住民コミュニティ、約2万4,000人の生活を含む地域管理の仕組みづくりが進められています。

    カメを守るために人を森や川から追い出すのではない。

    その土地で暮らしてきた人たち自身が、

    「どれだけ利用できるのか」

    「どこは守るべきなのか」

    を考える。

    このニュースの大きな特徴は、そこにあります。

    子どもたちにもカメを伝える

    この活動では、卵や子ガメを守るだけでなく、環境教育も行われています。

    子どもや若者たちに淡水ガメの生態や保全について伝え、次の世代が地域のカメを知る機会を作っています。

    2025年に作られた管理計画でも、環境教育と意識の変化は、巣の保護や研究と並ぶ重要な柱として位置づけられています。

    卵を一つ守れば、その年の子ガメを救えるかもしれない。

    でも、人の考え方が次の世代へ伝われば、その先の何十年も川を守れる可能性があります。

    18,000という数字の向こう側

    18,000個。

    数字だけを見ると、とても大きな成果です。

    でも、実際の保全活動では、一度に18,000個の卵を守ったわけではありません。

    一つの砂浜で、一つの巣を見つける。

    別の日に、また別の巣を見つける。

    水位を確認する。

    孵化を待つ。

    子ガメを川へ戻す。

    それを何年も続けた結果が、18,000という数字になりました。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回のニュースで注目したいのは、人間がカメを「増やしている」のではなく、カメが自分で増えられる時間を守っていることです。

    卵を産んだのは母ガメです。

    砂の中で育ったのも卵自身です。

    殻を破ったのも子ガメです。

    川へ泳いでいくのもカメです。

    人間がやったことは、

    洪水が来そうなら卵を移す。

    巣を荒らされそうなら見守る。

    子ガメが生まれるまで時間を作る。

    それだけです。

    でも、自然の中では、その「それだけ」がなければ消えてしまう命がたくさんあります。

    湯川亀吉の一言

    南米の亀も買えるうちに買っておこう。

    出典

    Sustainable Use of Wild Species Transformative Partnership Platform
    「Over 18,000 freshwater turtle eggs hatched in Guyana」

    Sustainable Wildlife Management Programme / CIFOR-ICRAF
    「SWM Programme – Guyana」

    Frontiers in Ecology and Evolution
    「Balancing conservation and traditional use of yellow-spotted river turtle Podocnemis unifilis in Southern Rupununi, Guyana」

    環境省
    「モンキヨコクビガメ Podocnemis unifilis」

  • 【世界の亀ニュース】オーストラリアで珍しいハイブリッドのウミガメが孵化

    【世界の亀ニュース】オーストラリアで珍しいハイブリッドのウミガメが孵化

    今回は、オーストラリア・クイーンズランド州で報じられた、珍しいハイブリッドのウミガメの赤ちゃんに関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    オーストラリア・クイーンズランド州のモンレポスで、アカウミガメとアオウミガメのハイブリッドとみられる赤ちゃんガメが発見されました。

    クイーンズランド州政府の発表によると、この赤ちゃんガメは、モンレポスの海岸で見つかったアカウミガメ × アオウミガメのハイブリッド個体で、研究のために2匹がゴールドコーストのSea Worldへ安全に運ばれたとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:オーストラリア、クイーンズランド州、モンレポス
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年5月23日
    情報の種類:新着ニュース・孵化・研究ニュース

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、アカウミガメとアオウミガメのハイブリッドとみられる赤ちゃんガメです。

    クイーンズランド州には、世界にいる7種のウミガメのうち6種が生息しており、その中には絶滅危惧種のアカウミガメやアオウミガメも含まれています。また、モンレポス保護公園は、オーストラリア東海岸本土で最も多くのウミガメが産卵する場所として紹介されています。

    ニュースの要約

    今回、クイーンズランド州の環境・観光・科学・イノベーション省は、モンレポスの海岸でアカウミガメとアオウミガメのハイブリッドとみられる赤ちゃんガメの卵塊を確認しました。

    そのうち2匹はSea Worldへ運ばれ、健康状態、食事、成長の様子などを観察しながら研究される予定です。州政府の担当者は、ウミガメ同士のハイブリッド化は珍しいものの、すべてのウミガメ種で記録されたことがあると説明しています。

    また、クイーンズランド州では2014年以降、共同で行われている「Nest to Turtle Protection program」により、4万以上の巣が監視され、推定250万匹の赤ちゃんガメが安全に海へ向かったと紹介されています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、ハイブリッドの赤ちゃんガメが、ただ珍しい存在として扱われているだけではないという点です。

    見た目の珍しさだけで終わる話ではなく、研究者たちは、その成長や体の特徴、生殖できる可能性などを慎重に観察しようとしています。

    ウミガメは、海を越えて長い距離を移動し、同じ海岸へ戻ってくる生き物です。
    その長い時間と移動の中で、異なる種類同士が出会い、まれにこうした存在が生まれる。

    亀の世界は、僕たちが思っているよりもずっと広く、複雑で、まだわからないことが多いのかもしれません。

    湯川亀吉の一言

    ハイブリッドのウミガメか〜!!
    オラ、わくわくすっぞ!!

    出典

    元記事:Queensland Government Department of the Environment, Tourism, Science and Innovation「Rare hybrid turtles hatched at Mon Repos」

  • 【世界の亀ニュース】絶滅したと思われた「ロイヤルタートル」20匹がカンボジアの川へ

    【世界の亀ニュース】絶滅したと思われた「ロイヤルタートル」20匹がカンボジアの川へ

    今回は、カンボジアで報じられた、世界でも特に絶滅の危機が深刻な淡水ガメの野生復帰に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    2026年4月29日、カンボジアのスレアンベル川水系に、20匹のロイヤルタートルが放流されました。

    このカメは、英語でSouthern river terrapinと呼ばれるBatagur affinisです。カンボジア国内で現在も野生個体が生息し、繁殖していることが確認されている場所は、スレアンベル川水系だけだとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:カンボジア、スレアンベル川水系
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年4月29日
    情報の種類:新着ニュース・淡水ガメ・野生復帰・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、ロイヤルタートルです。

    学名はBatagur affinis。河川や河口付近の水域に暮らす淡水・汽水性のカメで、世界でも特に絶滅の危機が深刻なカメのひとつとされています。

    カンボジアでは2005年に「国の爬虫類」に指定されましたが、かつては国内で絶滅したのではないかと考えられていました。その後、2000年代初頭に再発見され、長期的な保護活動が続けられています。

    ニュースの要約

    今回放流された20匹は、カンボジア水産局や地域行政、Wildlife Conservation Societyなどが進めてきた、長期的な回復事業の一環として川へ戻されました。

    この活動では、野生の巣を守るだけでなく、子ガメをある程度の大きさまで育ててから放流し、その後の行動を追跡する取り組みも行われています。

    さらに、違法漁業、砂の採掘、生息地の消失などから、川全体を守る活動も進められています。過去10年間で、200匹以上のロイヤルタートルが野生へ戻されました。

    回復の兆しも見え始めています。

    2024年には、過去に放流されたメスが野生で産卵したことが初めて確認されました。2025年には巣が確認されませんでしたが、2026年の初めにはスレアンベル川で3つの巣が見つかっています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、かつて卵を採っていた地域の人たちが、現在は巣を守る側になっていることです。

    保護活動では、カメだけを遠くから監視しているわけではありません。

    以前は卵を採集していた人たちが、巣を探し、産卵場所を見守り、卵が無事に孵化できるように守っています。今回の放流式では、25年以上にわたってロイヤルタートルの巣を守ってきた地域の家族も表彰されました。

    人間がカメを減らす側から、守る側へ変わる。

    その変化がなければ、ロイヤルタートルは今も「絶滅したカメ」のままだったかもしれません。

    ただカメを育てて放すだけでは、野生復帰は完成しません。

    産卵できる砂州が残り、川が守られ、地域の人たちが巣を見つけ、次の世代が生まれる。そのすべてがつながって、ようやく野生の個体群が戻っていくのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    ロイヤルタートルの実物を見てみたいぜ。

    出典

    元記事:Wildlife Conservation Society Cambodia
    「Cambodia releases critically endangered royal turtles in Sre Ambel」

  • 【世界の亀ニュース】ガラパゴスの島に巨大リクガメが約180年ぶりに戻る

    【世界の亀ニュース】ガラパゴスの島に巨大リクガメが約180年ぶりに戻る

    今回は、エクアドル・ガラパゴス諸島で報じられた、巨大リクガメの再導入に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    ガラパゴス諸島のフロレアナ島に、158頭の若い巨大リクガメが放たれました。

    Charles Darwin Foundationによると、フロレアナ島に巨大リクガメが戻るのは180年以上ぶりで、島の生態系回復にとって歴史的な節目とされています。放たれたのは、フロレアナ系統の血を引く若い巨大リクガメたちです。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:エクアドル、ガラパゴス諸島、フロレアナ島
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年2月20日
    情報の種類:新着ニュース・再導入・生態系回復

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、フロレアナ系統の巨大リクガメです。

    フロレアナ島にもともといた巨大リクガメは、過去の人間活動などにより島から姿を消しました。報道では、1800年代以降、長いあいだフロレアナ島に巨大リクガメがいない状態が続いていたと紹介されています。

    ニュースの要約

    今回放たれた158頭の若いリクガメは、フロレアナ島の失われた巨大リクガメの系統を回復するための長期プロジェクトの一部です。

    AP通信によると、これらの個体は8〜13歳で、絶滅したとされるフロレアナ島のリクガメの遺伝的要素を持つ個体として育てられてきました。今回の放流は、将来的に合計700頭を島へ戻す計画の第一歩とされています。

    また、Charles Darwin Foundationは、この再導入をフロレアナ島の生態系回復にとって重要な出来事と位置付けています。巨大リクガメは、草を食べ、種を運び、地形や植生に影響を与える存在であり、単に「一種類の動物が戻った」というだけではなく、島全体の自然の流れを取り戻す意味を持っています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、巨大リクガメが“島をつくる存在”として見られていることです。

    リクガメは、ただのんびり歩いているだけの生き物ではありません。
    植物を食べ、種を運び、土を踏み、道を作り、何十年もかけて島の風景に影響を与えていきます。

    人間の時間では「歩みが遅い」と感じる亀も、島の時間で見れば、風景を変えていく力を持っている。

    約180年ぶりに巨大リクガメがフロレアナ島を歩くというのは、単なる保護ニュースではなく、失われた島のリズムをもう一度動かし始める出来事なのかもしれません。

    湯川亀吉の一言

    いつかガラパゴス諸島に行ってみたいな〜。

    出典

    元記事:Charles Darwin Foundation「158 endangered tortoises released onto Floreana Island, Galapagos, for first time in over 180 years」

    関連報道:AP News「Galápagos park releases 158 juvenile hybrid tortoises on Floreana to restore the ecosystem」

  • 【世界の亀ニュース】絶滅寸前のアジアのカメたちを守る「タートル・バンク」

    【世界の亀ニュース】絶滅寸前のアジアのカメたちを守る「タートル・バンク」

    今回は、アメリカ・サウスカロライナ州で報じられた、絶滅寸前のカメたちを守る施設に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    Mongabayは、アメリカ・サウスカロライナ州の松林の中にあるTurtle Survival Allianceの施設を、絶滅寸前のアジアのカメたちが身を寄せる「タートル・バンク」として紹介しました。

    記事によると、この施設には約800匹のカメが飼育されており、その多くは東南アジアを中心とした世界でもっとも絶滅が危惧される種類です。野生下で失われつつある種を、未来へ残すための“生きた貯蔵庫”のような役割を持っています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:アメリカ、サウスカロライナ州
    関係地域:東南アジアを中心とするアジア各地
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年1月28日
    情報の種類:新着ニュース・保護活動・飼育下繁殖・絶滅危惧種

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、東南アジアを中心とした絶滅危惧のカメたちです。

    施設には、野生で数が激減している淡水ガメやリクガメが保護されています。
    Turtle Survival Allianceは、世界中のカメが野生で生き続けられる未来を目指して活動する保全団体です。

    ニュースの要約

    この施設は、単なる飼育施設ではありません。

    野生下で絶滅の危機にあるカメたちを、将来的な繁殖や再導入の可能性を残すために守る場所です。
    Mongabayの記事では、この施設が約800匹のカメを収容し、世界でもっとも危機的な種の一部を保護していると紹介されています。

    こうした施設は、野生個体群が失われたあとでも、その種を完全に失わないための最後の砦になることがあります。

    もちろん、本来ならカメたちは生まれた土地で生きられるのが一番です。
    けれど、生息地破壊、密猟、違法取引、食用やペット需要によって、野生に残ることが難しくなった種類もいます。

    そのとき、飼育下で命をつなぐことは、単なる保管ではなく、未来への時間稼ぎになるのだと思います。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、カメの保護には“今すぐ野生に返す”だけではない形があるという点です。

    野生復帰は理想です。
    でも、すぐに戻せる場所がない場合もある。
    生息地が失われていたり、密猟圧が高かったり、数が少なすぎて自然繁殖が難しかったりする場合もあります。

    そういうとき、飼育施設は「閉じ込める場所」ではなく、種そのものを未来へ渡すための場所になる。

    タートル・バンクという言葉には、ただカメを集めているという意味以上に、
    失われそうな時間を預かっている
    ような響きがあります。

    湯川亀吉の一言

    アジアの亀は本当に魅力的な種類が多いです。

    サウスカロライナに保護施設があるなんて、知りませんでした。

    サウスカロライナは自然豊かでとても魅力的なところです。

    出典

    元記事:Mongabay「The Turtle Bank: The last of these Asian turtle species find refuge in the Carolina pines」

    関連情報:Turtle Survival Alliance

  • 【世界の亀ニュース】絶滅寸前のビルマオオセタカガメ 20匹のオスを川へ戻したら、孤独だった雌から14匹が誕生

    【世界の亀ニュース】絶滅寸前のビルマオオセタカガメ 20匹のオスを川へ戻したら、孤独だった雌から14匹が誕生

    今回は、ミャンマーの大河川に生息する希少な淡水ガメ「ビルマオオセタカガメ」の保全活動を紹介します。

    かつては、

    絶滅したのではないか

    とまで考えられていたカメです。

    しかし、生き残ったわずかな個体を見つけ、卵を守り、子ガメを育て、川へ戻す活動が始まりました。

    そして2018年。

    保全施設で育った若いオス20匹が、チンドウィン川へ放されます。

    その約1年半後。

    長年、無精卵しか産めなかった一匹の野生の雌が19個の卵を産み、

    14匹が孵化しました。

    人間が川へ戻したオスが、

    野生に残っていた雌を見つけた可能性が高いと考えられています。

    今回のニュース

    2020年5月22日、Wildlife Conservation Society(WCS)とTurtle Survival Alliance(TSA)は、ミャンマー北部を流れるチンドウィン川で、ビルマオオセタカガメの繁殖に大きな進展があったと発表しました。

    そこには一匹の野生の雌がいました。

    しかし、その雌は長い間、繁殖相手となる雄と出会えていなかったと考えられています。

    過去に産んだ卵は孵化しませんでした。

    ところが2020年。

    19個の卵を産み、

    そのうち14個が孵化しました。

    研究者たちが考えたのは、

    2018年に放流した若い雄たちです。

    そのときチンドウィン川へ戻されたのは、

    20匹の飼育下育ちの雄。

    そのうち少なくとも一匹が野生の雌と出会い、交尾したと考えられました。

    どこの国・地域の話か

    国:ミャンマー
    主な河川:チンドウィン川
    対象種:ビルマオオセタカガメ
    学名:Batagur trivittata
    英名:Burmese Roofed Turtle
    情報の種類:淡水ガメ・絶滅危惧種・繁殖・ヘッドスタート・野生復帰

    ビルマオオセタカガメはミャンマー固有の大型淡水ガメで、かつてはエーヤワディー川、チンドウィン川、シッタン川、サルウィン川などの大きな河川に広く分布していました。

    日本の経済産業省が公開しているワシントン条約対象種の資料でも、Batagur trivittataには**「ビルマオオセタカガメ」**という和名が使われています。

    登場する亀

    ビルマオオセタカガメは、イシガメ科バタグールガメ属の淡水ガメです。

    大きな川とその支流を主な生息環境とし、河川沿いの砂州を産卵場所として利用します。

    そして、このカメにはとても面白い特徴があります。

    成熟した雄の外見が繁殖期に大きく変わることで知られるカメです。

    名前の「trivittata」も、ラテン語で「3本の帯を持つ」といった意味に由来すると考えられています。

    一度は「絶滅した」と思われた

    ビルマオオセタカガメは、昔から珍しいカメだったわけではありません。

    かつてはミャンマーの大河川で普通に見られたとされています。

    しかし、

    卵の大量採取。

    成体の捕獲。

    漁網への混獲。

    産卵砂州の消失。

    金採掘。

    河川環境の改変。

    こうしたものが重なり、個体数が急激に減少しました。

    1970年代にはすでに、

    「絶滅したのではないか」

    と考えられるようになります。

    2001年、「甲羅」が見つかった

    転機は2001年でした。

    WCSの調査チームがミャンマーで別の希少なカメを探していたとき、

    ある村で、

    最近殺されたと思われるビルマオオセタカガメの甲羅

    を発見しました。

    生きた個体ではありません。

    でも、

    「最近まで生きていたカメの甲羅」がある。

    つまり、

    絶滅していない可能性があります。

    そこから調査が進みました。

    寺院の池に、生き残りがいた

    その後、

    マンダレーの寺院の池で、

    生きたビルマオオセタカガメが発見されます。

    さらにチンドウィン川上流では、

    わずかながら野生で繁殖を続けている個体群も見つかりました。

    絶滅していなかった。

    でも、

    安心できる数ではありません。

    WCSが2020年に発表した時点でも、野生に残る繁殖可能な雌は5匹未満とされていました。

    TSAの現在の種情報では、野生個体群は99%以上減少し、確認される野生の成体雌はさらに少数とされています。

    まず卵を守る

    そこで始まったのが、

    チンドウィン川の産卵地を直接守る活動です。

    毎年2月から3月。

    残された雌が砂州へ上がり、

    卵を産みます。

    保全チームはその卵を探します。

    そして、

    人や動物に掘り返される前に保護します。

    保護された卵は、チンドウィン川沿いの村に設けられた安全な場所で孵化まで管理されます。

    5月から6月。

    子ガメが生まれます。

    でも、

    すぐには川へ戻しません。

    5〜6年間育ててから川へ戻す

    孵化したばかりの子ガメは小さい。

    捕食されやすい。

    漁具にも弱い。

    そこで、

    5〜6年間、人間の管理下で育てます。

    ある程度大きくなり、野外で生存できる可能性が高くなってから川へ戻します。

    いわゆる、

    ヘッドスタート

    です。

    卵を守る。

    孵化させる。

    数年間育てる。

    そして、

    元の川へ返す。

    この循環を何年も続けました。

    飼育個体群は1,000匹近くまで増えた

    保全活動は野生の卵だけではありません。

    マンダレーのYadanabon Zooをはじめ、複数の場所に保全繁殖個体群=assurance colonyが作られました。

    もし野生個体群が完全に消えても、

    種そのものが失われないようにするためです。

    そして繁殖に成功します。

    2020年には、WCSは飼育下個体群が1,000匹近くまで増えたと報告しました。

    数十年前には、

    絶滅したと思われていたカメです。

    それが、

    人間の管理下とはいえ、

    1,000匹近くまで増えました。

    でも、飼育下で1,000匹いても十分ではない

    ここは、

    これまで紹介してきた亀たちにも共通します。

    飼育下で増えた。

    だから成功。

    ではありません。

    このカメは、

    川のカメです。

    大きな川を泳ぐ。

    砂州へ上がる。

    卵を産む。

    流れの中で餌を探す。

    そういう生活をして初めて、

    ビルマオオセタカガメという種が野生に存在していることになります。

    だから、

    増やしたカメをもう一度川へ戻さなければなりません。

    2018年、若い雄20匹を放す

    そこで2018年。

    保全施設で育てた若い雄20匹が、チンドウィン川へ放されました。

    この放流には、

    特別な意味がありました。

    川には雌が残っている。

    でも、

    雄がほとんどいない。

    雌は毎年卵を産んでも、

    受精しない。

    だったら、

    雄を戻す。

    とても単純に聞こえます。

    でも、

    野生復帰というのは、

    「カメの数を増やす」ことだけではない。

    野生に足りなくなった繁殖相手を戻す

    ことでもあります。

    そして一匹の雌が19個の卵を産んだ

    2020年。

    チンドウィン川上流にいた一匹の雌が、

    19個の卵を産みます。

    そして、

    14匹が孵化しました。

    それまで、

    その雌が産んだ卵は受精していませんでした。

    しかし、

    雄を川へ戻したあと、

    初めて子ガメが生まれた。

    もちろん、

    どの雄が父親なのかは、

    このニュースだけでは分かりません。

    それでもWCSとTSAは、

    2018年に放した雄との交尾によって受精した可能性が高いと考えました。

    14匹という数字以上の意味

    14匹。

    飼育施設なら、

    もっとたくさん生まれているかもしれません。

    でも、

    この14匹は意味が違います。

    母親は、

    野生で生き残った雌。

    父親はおそらく、

    人間が育てて野生へ返した雄。

    そこで生まれた子どもです。

    つまり、

    飼育下個体群と野生個体群が、

    もう一度つながった。

    保全施設が、

    単なる避難場所ではなく、

    野生を補強するための場所として機能した瞬間

    だと思います。

    さらに60匹が川へ戻った

    その後も再導入は続きました。

    Turtle Survival Allianceは、ヘッドスタートされた60匹のビルマオオセタカガメをミャンマー西部の2つの河川へ再導入した取り組みを報告しています。

    一度、

    ほとんどカメがいなくなった川。

    そこへ、

    少しずつ戻す。

    20匹。

    60匹。

    また次の世代。

    一度に昔の状態へ戻すことはできません。

    川には、まだ危険がある

    しかし、

    放流すれば終わりではありません。

    川には今も、

    漁網があります。

    産卵砂州の消失があります。

    人による卵の採取があります。

    河川環境の変化があります。

    飼育下で100匹増やしても、

    川で100匹失われれば、

    個体群は復活しません。

    だから、

    カメを育てることと、

    カメが戻れる川を残すこと。

    この二つを同時に進める必要があります。

    卵を集めることが、永遠に続いてはいけない

    現在の保全方法では、

    野生の雌が産んだ卵を人間が保護し、

    子ガメを育てています。

    これは今、

    非常に重要な方法です。

    でも、

    最終的な理想は、

    人間が毎年卵を拾わなくてもいい状態でしょう。

    雌が自分で砂州を選ぶ。

    卵を産む。

    孵化する。

    子ガメが川へ入る。

    成長する。

    そして、

    また繁殖する。

    その循環が、

    人間の手を借りずに続くこと。

    そこまで戻れば、

    本当の意味で野生個体群が復活したと言えるのだと思います。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回の話で僕が一番好きなのは、

    「雄を放したら、雌の卵から子ガメが生まれた」

    というところです。

    保全活動というと、

    とにかく数を増やすことを想像します。

    100匹育てる。

    200匹放す。

    1,000匹まで増やす。

    もちろん、それも大事です。

    でも、

    野生に残っていた一匹の雌に必要だったのは、

    100匹のカメではなかったのかもしれない。

    たった一匹の雄だったかもしれない。

    ずっと同じ川で生きていた。

    毎年卵を産んだ。

    でも、

    相手がいなかった。

    そこへ、

    人間が育てた雄が泳いでくる。

    どこかで出会う。

    そして、

    次の年。

    卵から子ガメが出てくる。

    保全って、

    「たくさん増やす」だけじゃないんだね。

    途切れてしまった生き物同士のつながりを、

    もう一度つなぐ仕事でもあるんだと思います。

    湯川亀吉の一言

    バタグール飼ってみたいね〜

    出典

    Wildlife Conservation Society(WCS)
    「Isolated Female Burmese Roofed Turtle Surprises Conservationists by Laying Fertile Eggs」
    2020年5月22日。野生の雌が19個の卵を産み、14匹が孵化したこと、2018年に雄20匹を放流したことについて。

    Wildlife Conservation Society Myanmar Program
    「Burmese Roofed Turtle Conservation」
    過去の分布、減少、再発見、チンドウィン川での卵保護・ヘッドスタートなどについて。

    Wildlife Conservation Society(WCS)
    「The Turtle that Almost Went Extinct, Now Ready for Its Close-up」
    2020年8月25日。飼育下個体群が約1,000匹まで増加したことなどについて。

    Turtle Survival Alliance(TSA)
    「Burmese Roofed Turtle」
    現在の保全状況、脅威、ヘッドスタート・個体群補強について。

    Turtle Survival Alliance(TSA)
    「Burmese Roofed Turtles Return to the Wild」
    ヘッドスタートされた60匹の野生復帰について。

  • 4万1,000匹超のオオヨコクビガメ、ドローンが捉えた世界最大の集団産卵

    4万1,000匹超のオオヨコクビガメ、ドローンが捉えた世界最大の集団産卵

    南米を流れるグアポレ川/イテネス川の砂州で、4万1,000匹を超えるオオヨコクビガメが産卵のために集まっていたことが、ドローンを使った調査によって確認されました。

    ブラジルとボリビアの国境を流れるこの川では、毎年多数のオオヨコクビガメが同じ砂州へ集まります。2025年に発表された研究では、12日間の産卵期に集まった個体数を、新しい統計手法とドローン画像を組み合わせて推定しました。これは、確認されているものとしては世界最大の淡水ガメの集団産卵とされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:ブラジル・ボリビア国境、グアポレ川/イテネス川流域
    元記事の言語:英語
    元記事の公開時期:2025年8月4日
    研究発表:2025年
    情報の種類:過去アーカイブ・淡水ガメ・繁殖・研究・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、オオヨコクビガメです。

    学名はPodocnemis expansa。南米に分布するヨコクビガメの仲間で、ヨコクビガメ類の中では最大種です。鳥羽水族館では甲長が80センチを超える種として紹介され、WCSは最大で全長約1.07メートル、体重約90キロに達すると説明しています。

    首を甲羅の中へまっすぐ引き込むのではなく、横方向へ曲げて収納することが「ヨコクビガメ」という名前の由来です。

    巨大な雌たちは産卵期になると川の砂州へ集まり、砂を掘って卵を産みます。

    ニュースの要約

    これほど多くのカメが同じ場所に集まると、単純に写真を見て数えるだけでは、正確な個体数を把握できません。

    同じ個体を二度数えてしまうこともあれば、別のカメや地形に隠れて見落とされる個体もいます。

    今回の研究では、ドローンで撮影した多数の画像をつなぎ合わせて、砂州全体を一枚の高精細な地図のように再現しました。さらに、移動する個体、重なって見えない個体、二重に記録された個体などを考慮する統計モデルを使い、実際の個体数を推定しています。

    その結果、12日間の産卵期に砂州へ集まったオオヨコクビガメは、4万1,000匹以上と推定されました。

    研究者たちは、この方法を使うことで、ただ壮大な光景を撮影するだけでなく、個体数やその変化を長期間にわたって、より正確に監視できるとしています。

    なぜ今、このニュースを紹介するのか

    このニュースは、単に「たくさんのカメがいた」という話ではありません。

    野生動物の保護では、現在どれだけの個体がいるのかを把握することが重要です。

    けれど、広大なアマゾン流域で、短期間に何万匹ものカメが移動する状況を、人間が地上から正確に数えるのは簡単ではありません。

    ドローンと統計モデルによって個体数を継続的に調べられるようになれば、前年より増えたのか、減ったのか、産卵地に異変が起きていないかを判断するための重要な記録になります。今回開発された方法は、同じように大群をつくる鳥類や海洋哺乳類などの調査にも応用できるとされています。

    4万匹いても安心とは限らない

    4万1,000匹という数字だけを見ると、オオヨコクビガメは非常に多いように感じます。

    しかし、数多くの個体が限られた砂州へ集中するということは、その場所が失われたときの影響も大きいということです。

    水位の変化、砂州の消失、人間による卵や成体の採取、産卵地周辺の開発などが起これば、一度に多くの個体の繁殖が影響を受ける可能性があります。

    WCSは地域住民や行政と協力し、オオヨコクビガメと、その産卵に必要な砂州を守る活動を続けています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、普段は広大な川の中で離れて暮らしているカメたちが、同じ時期に同じ場所へ集まることです。

    一匹だけでも巨大なオオヨコクビガメが、数万匹。

    川の中から次々と姿を現し、砂州へ上がり、土を掘る。

    その光景は、生き物の群れというよりも、遠い昔から続く巨大な儀式のように見えます。

    けれど、その壮大な時間は、産卵できる砂州と、そこへ戻れる川が残っているからこそ続いています。

    数を数えることは、カメを数字へ変えることではありません。

    来年も、10年後も同じ川へ戻ってこられるように、今そこにいるカメたちの存在を記録することなのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    でかい熱帯性の亀を飼いたいよ〜!!

    出典

    Wildlife Conservation Society
    「Novel Counting Method Using Drones Helps to Verify World’s Largest Freshwater Turtle Nesting Event」

    Journal of Applied Ecology
    「Estimating abundance of aggregated populations with drones while accounting for multiple sources of errors」

    鳥羽水族館・生きもの図鑑
    「オオヨコクビガメ」

  • 【世界の亀ニュース】175匹から1万4,000匹へ 野生絶滅寸前のビルマホシガメを救った13年間

    【世界の亀ニュース】175匹から1万4,000匹へ 野生絶滅寸前のビルマホシガメを救った13年間

    今回は、ミャンマーだけに生息する絶滅危惧種「ビルマホシガメ」が、違法取引によって野生からほとんど姿を消したあと、飼育下繁殖と野生復帰によって劇的な回復を遂げたニュースを紹介します。

    最初に保全繁殖の基礎となったのは、

    およそ175匹。

    その多くは、違法な野生生物取引から押収されたカメでした。

    それから13年。

    2017年には、保全下にあるビルマホシガメの数は1万4,000匹を超えました。

    今回のニュース

    2017年10月11日、Wildlife Conservation Society(WCS)は、ミャンマーで進められてきたビルマホシガメの保全繁殖によって、個体数が1万4,000匹以上まで回復したと発表しました。

    2000年代初頭には数百匹程度しか残っていないと推定され、野生では繁殖可能な個体群を確認できないほど減少していました。

    ところが2004年から本格的な保全繁殖が始まり、その後、繁殖施設では年間約37%という勢いで個体数が増加。

    2017年の発表時点では、約750匹がすでに保護区内の野生環境へ戻されていました。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:ミャンマー
    主な地域:ミャンマー中央部の乾燥地帯
    主な保護区:Minzontaung Wildlife Sanctuary、Shwe Settaw Wildlife Sanctuaryなど
    WCS発表日:2017年10月11日
    対象種:ビルマホシガメ
    情報の種類:リクガメ・絶滅危惧種・飼育下繁殖・密猟・野生復帰・長期保全

    ビルマホシガメは、ミャンマー中央部の乾燥地帯だけに自然分布する固有種です。乾燥した落葉樹林や草原などに生息します。

    登場する亀

    今回の主役は、ビルマホシガメです。

    学名は Geochelone platynota。

    英語ではBurmese Star Tortoiseと呼ばれます。

    黒っぽい甲羅に黄色い放射状の線が入り、それが星のように見えることから「ホシガメ」と呼ばれます。福岡市動物園によると、甲長は20〜30cmほどで、大型個体では体重5kgを超えます。

    現在もIUCNレッドリストでは**Critically Endangered(CR/深刻な危機)**に分類され、ワシントン条約では附属書Iに掲載されています。

    1990年代、突然いなくなった

    ビルマホシガメが急激に減少した大きな原因の一つが、野生生物取引でした。

    WCSによると、1990年代半ばから中国南部の市場で食用や伝統医療用途として需要が高まり、その後は国際的なペット市場からも狙われるようになりました。

    もともと生息地の限られたカメです。

    そこから大量の個体が捕獲される。

    成体が消える。

    繁殖できる雌が減る。

    新しい子ガメが生まれなくなる。

    そして短期間のうちに、野生で繁殖可能な個体群を確認することが難しくなりました。

    「生態学的絶滅」と呼ばれる状態へ

    ビルマホシガメについて、当時使われた言葉が、

    ecologically extinct

    です。

    「世界から一匹残らず絶滅した」という意味ではありません。

    どこかに少数個体が残っていた可能性はあります。

    しかし、

    自然の中で個体群を維持できるだけのカメが確認できない。

    つまり、野生生態系の中では実質的に機能できなくなっている状態です。

    WCSは、2000年代初頭にはビルマホシガメがそのような状態まで追い詰められていたと説明しています。

    2004年、175匹から始める

    2004年。

    ミャンマー政府の自然保護部門とWCS、Turtle Survival Alliance(TSA)は、ビルマホシガメを絶滅から守るため、3か所に**「assurance colony(保全繁殖個体群)」**を設けました。

    スタート時の個体数は、

    推定約175匹。

    しかも、その多くは違法な野生生物取引から押収された個体でした。

    普通なら、

    「密輸から救出されたカメ」

    としてそこで話が終わるかもしれません。

    しかし、この175匹は違いました。

    ここから、

    もう一度、野生個体群を作るための親ガメ

    になりました。

    最初は飼い方から調べなければならなかった

    希少なカメを集めれば、すぐ繁殖できるわけではありません。

    何を食べるのか。

    どのくらい与えるのか。

    どのような環境で繁殖するのか。

    卵をどう管理するのか。

    孵化した子ガメをどう育てるのか。

    保全チームは、ビルマホシガメの飼育方法そのものを確立する必要がありました。

    WCSのBronx Zooの爬虫類専門家も施設設計や飼育技術に協力し、獣医師や分子生物学者は感染症の検査にも参加しました。

    そして、爆発的に増え始めた

    繁殖方法が確立されると、状況が変わります。

    繁殖施設では多数の子ガメが生まれるようになりました。

    WCSの記録では、2014〜2015年の繁殖シーズンだけでも、約3,000匹の子ガメが誕生しています。

    2017年には、繁殖施設の個体群は年間約37%というペースで増加。

    そして保全開始から約13年で、

    1万4,000匹以上。

    175匹から始まった個体群が、80倍近い規模まで増えました。

    でも「1万4,000匹飼うこと」が目的ではない

    ここが、このニュースでとても重要なところです。

    絶滅危惧種を飼育下で1万匹まで増やした。

    それだけでも巨大な成果です。

    でも、

    飼育施設の中だけで増え続けても、野生復帰にはなりません。

    WCS自身も、保全繁殖個体群をただ蓄積することが目的ではなく、最終的には自然の中で機能する野生個体群を復元しなければならないと説明しています。

    そこで2013年、

    次の段階が始まりました。

    2013年、野生へ戻す計画が始まった

    最初の本格的な野生復帰場所として選ばれたのが、

    Minzontaung Wildlife Sanctuaryです。

    いきなりカメを放すわけではありません。

    まず周囲13村で地域住民への啓発活動を実施。

    そのうえで、保全繁殖された亜成体150匹が選ばれました。

    感染症検査を行う。

    識別番号を付ける。

    マイクロチップを入れる。

    そしてカメたちは、保護区内に作られた約1ヘクタールの順応用エリアへ移されました。

    すぐに放さず、6〜18か月待つ

    順応期間は、

    6か月。

    12か月。

    18か月。

    グループによって変えられました。

    目的は、飼育施設から突然野生へ放すのではなく、その土地の気候や環境に慣れてもらうことです。

    さらに重要なのが、

    放流直後に遠くまで移動してしまうことを抑える

    という目的でした。

    保護区の外には農地があります。

    カメが人間の生活圏へ出れば、再び密猟される危険があります。

    2014年、最初のカメが森へ

    最初のグループが野生環境へ出されたのは2014年5月。

    続いて2014年11月。

    そして2015年5月。

    放された個体には小型の無線発信器が取り付けられ、森林局のスタッフが約2週間ごとに位置を確認しました。

    結果は良好でした。

    初期の再導入個体では、失われたカメは10匹未満。

    多くは順応施設から1km以内に留まりました。

    さらに、

    放された雌の一部は野生環境で産卵を始めました。

    中には放流後わずか数日で巣を作った雌も確認されています。

    カメが「野生のカメ」に戻り始めた

    この違いは大きいと思います。

    施設で生まれた。

    施設で育った。

    人間から餌をもらった。

    それでも、

    森へ出れば自分で歩く。

    自分で餌を探す。

    自分で場所を選ぶ。

    そして自分で卵を産む。

    そこで初めて、

    「飼育下で増やしたカメ」が、

    野生個体群の一員へ変わり始めます。

    2017年のWCS発表時点では、約750匹が野生環境へ戻されていました。

    成功しても、密猟は消えなかった

    ただし、この物語は一直線の成功ではありません。

    2015年。

    Minzontaung Wildlife Sanctuaryの順応施設から、複数のビルマホシガメが盗まれました。

    カメは違法取引業者へ売られ、その一部はわずか2週間ほど後に、タイの高級ペット市場向けウェブサイトへ現れました。

    保全のために増やしたカメが、

    また「珍しいペット」として狙われる。

    WCS、TSA、ミャンマー森林局、タイ当局による捜査が行われ、タイでは野生生物取引に関わった人物が逮捕されています。

    増えれば終わり、ではない

    1万4,000匹まで増えた。

    それでもWCSは、大規模な野生復帰には社会的・政治的な課題が残ると指摘していました。

    理由は単純です。

    森へ戻したカメが、また捕られれば意味がないからです。

    飼育施設で100匹増やす。

    野生へ放す。

    100匹捕られる。

    それでは野生個体群は戻りません。

    だから必要になるのが、

    繁殖技術だけではなく、

    密猟対策。

    地域住民との協力。

    保護区の管理。

    教育。

    監視。

    そして野生生物取引そのものを減らす取り組みです。

    周辺36村へ保全活動を広げる

    次の野生復帰先となったShwe Settaw Wildlife Sanctuaryでは、周囲にある36の村を対象に啓発活動が行われました。

    学校の子どもたち。

    地域住民。

    村のリーダー。

    保全チームが直接地域へ入り、ビルマホシガメを野生へ戻す理由を説明しました。

    さらに地域住民からCommunity Conservation Volunteersが選ばれ、

    カメの追跡。

    密猟情報の提供。

    保護活動。

    などへ参加する仕組みも作られました。

    「外から来た研究者がカメを守る」

    だけではない。

    その土地に住む人たちと一緒にカメを戻す。

    そこまで含めて再導入計画でした。

    現在も絶滅危惧種である

    1万4,000匹という数字を見ると、

    「もう絶滅危惧種ではないのでは?」

    と思うかもしれません。

    しかし、そうではありません。

    現在もビルマホシガメはIUCNレッドリストで**Critically Endangered(CR)**に分類されています。

    人工的な保全繁殖で多数の個体を確保できたことと、

    野生で安定した個体群が完全に復元されたことは、

    別の話です。

    それでも現在のIUCN情報では個体数傾向がIncreasing=増加と示されています。

    一度ほとんど消えたカメが、

    少なくとも再び増える方向へ動き始めています。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回のニュースで僕が一番面白いと思うのは、

    最初の175匹の意味です。

    その175匹の多くは、

    密輸されようとしていたカメでした。

    人間に捕まった。

    商品として運ばれた。

    そして途中で押収された。

    本来なら、

    その一匹一匹は野生個体群から失われた存在です。

    でも、

    そこで終わらなかった。

    そのカメたちを集める。

    繁殖させる。

    子どもが生まれる。

    その子どもがまた繁殖する。

    何世代も重ねる。

    そして、

    今度はその子孫を森へ返す。

    野生から奪われたカメが、野生を再建する親になった。

    僕はそこが、このニュースの一番すごいところだと思います。

    湯川亀吉の一言

    ビルマホシガメ欲しかったな〜。

    希少価値がある亀や高額な亀って、なんであんなに魅力的なんだろう?

    出典

    Wildlife Conservation Society(WCS)
    「Star Tortoise Makes Meteoric Comeback」
    2017年10月11日。ビルマホシガメが1万4,000匹以上まで回復したこと、保全繁殖開始時の約175匹、野生復帰数などの主要情報。

    Wildlife Conservation Society Myanmar Program
    「Turtle and Tortoise / Burmese Star Tortoise Conservation」
    保全繁殖、順応施設、無線追跡、地域住民との協力、密猟事件など、野生復帰計画の詳細。

    IUCN Red List of Threatened Species
    「Burmese Star Tortoise – Geochelone platynota」
    現在の保全評価はCritically Endangered。個体数傾向はIncreasing。

    福岡市動物園
    「ビルマホシガメ」
    和名、生息地、体格、食性、繁殖、CITES・IUCNの保全情報。