カテゴリー: 亀の保護活動

亀の保護区、NPO活動、研究機関の保全活動、産卵地保護など。

  • 【世界の亀ニュース】ジョージア州の島でウミガメの産卵巣が過去最多に

    【世界の亀ニュース】ジョージア州の島でウミガメの産卵巣が過去最多に

    今回は、アメリカ・ジョージア州のタイビー島で報じられた、ウミガメの産卵に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    アメリカ・ジョージア州のタイビー島で、ウミガメの巣の数が過去最多を記録していると報じられました。

    Southern Livingによると、タイビー島では2026年7月15日時点で49か所のウミガメの巣が確認され、これまでの記録だった2022年の35か所を大きく上回ったとされています。保護活動はTybee Island Marine Science CenterとTybee Island Sea Turtle Projectを中心に行われています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:アメリカ、ジョージア州、タイビー島
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年7月
    情報の種類:新着ニュース・産卵・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、主にアカウミガメです。

    記事によると、タイビー島で確認されるウミガメはアカウミガメが中心で、アカウミガメは自分が生まれた海岸へ戻って産卵する性質があると紹介されています。

    ニュースの要約

    タイビー島では、2026年のウミガメの産卵シーズンに、これまでで最も多い巣が確認されています。

    2026年7月15日時点で確認された巣は49か所。
    これは、これまでの最高記録だった2022年の35か所をすでに超える数です。

    記事では、この増加は継続的な保護活動の成果として紹介されています。
    一方で、タイビー島のような人が多く訪れる海岸では、ビーチに残されたごみ、夜間の光、混雑した浜辺など、人間の活動による影響もあります。観光客や地域の人たちには、浜辺を清潔に保ち、夜の光を減らすことが呼びかけられています。

    また、ジョージア州全体では、2004年には約400か所だったウミガメの巣が、2022年には4,000か所以上に増えたと紹介されています。これは、長く続けられてきた保護活動が少しずつ実を結んでいることを感じさせる数字です。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、巣の数が増えるまでには、長い時間の積み重ねがあるということです。

    ウミガメの保護は、すぐに結果が見えるものではありません。
    卵を守り、砂浜を守り、光を減らし、人に呼びかけ、また次の年を待つ。

    それを何年も、何十年も続けた先に、ようやく「今年は巣が多い」というニュースになる。

    49か所の巣という数字の裏には、海岸を歩いて確認する人たち、ロープで巣を守る人たち、夜の明かりを消す人たち、浜辺のごみを拾う人たちの時間があります。

    亀は、今日守ったから明日増えるわけではない。
    でも、守り続けた場所には、いつか戻ってくるかもしれない。

    このニュースは、そんなウミガメの長い時間を感じさせてくれます。

    湯川亀吉の一言

    何でも、長く続けることがとても大切。

    それでも、望んだ結果を一朝一夕を願う人が多いのはなんでだろうね?

    ま、僕もそんなクソどものうちの一人だけどね。

    出典

    元記事:Southern Living「This Georgia Beach Is Having Its Biggest Sea Turtle Nesting Season Ever」

  • 【世界の亀ニュース】約50年ぶりに仲間と出会ったトウブハコガメの回復物語

    【世界の亀ニュース】約50年ぶりに仲間と出会ったトウブハコガメの回復物語

    今回は、アメリカで報じられた、長年不適切な環境で飼われていたトウブハコガメの回復に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    アメリカで、約50年にわたって室内で飼われていたトウブハコガメが保護され、回復を続けていると報じられました。

    Peopleの記事によると、このトウブハコガメの名前は「Rockalina」。1970年代に野生から持ち帰られたあと、長いあいだ暗い室内で、主にキャットフードを食べながら暮らしていたとされています。2025年にGarden State Tortoiseによって保護され、その後、屋外環境での回復が進められてきました。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:アメリカ、ニュージャージー州
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年7月
    情報の種類:新着ニュース・保護活動・飼育改善・回復記録

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、トウブハコガメです。

    トウブハコガメは、アメリカ東部に分布するハコガメの仲間です。名前に「turtle」とありますが、主に陸上で生活するカメで、森林や草地、湿った環境などと関わりながら暮らします。

    今回のRockalinaは、野生から人間の暮らしの中へ持ち込まれ、長いあいだ本来の環境から離れて生きてきた個体です。Garden State Tortoiseの動画説明では、1977年に野生から持ち帰られ、約50年にわたり台所の床で飼われていたと紹介されています。

    ニュースの要約

    Rockalinaは、保護された当初、非常に悪い状態だったと報じられています。

    Peopleの記事では、暗い室内で長く暮らし、日光を浴びることも、同じ種類のカメと関わることもなく、キャットフード中心の生活を続けていたと紹介されています。保護時には、目が閉じた状態で、爪は伸びすぎ、体には猫の毛が絡まっていたとされています。

    その後、Garden State Tortoiseの管理のもとで、Rockalinaは屋外の専用環境へ移され、自然に近い食事や日光、土や草に触れる生活を取り戻していきました。

    そして最近、Rockalinaは「Pebble」という若いトウブハコガメと初めて穏やかに対面し、イチゴを分け合うような様子も見られたと報じられています。これは、長く孤立していたRockalinaにとって、大きな一歩として紹介されています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、亀の時間の長さです。

    人間にとって50年は、とても長い時間です。
    でも、長寿のカメにとっても、それは決して軽い時間ではありません。

    野生から連れてこられ、本来の土も、草も、日光も、仲間もない場所で暮らす。
    それでもRockalinaは生き続けた。

    このニュースは、「カメは丈夫だから何でも大丈夫」という考えが、どれほど危ういかを教えてくれます。

    亀は強い。
    でも、強いから雑に扱っていいわけではない。

    日光、土、水、食べ物、隠れる場所、季節、そして同じ種類の仲間。
    そういうものがあって、初めてそのカメらしい時間が流れるのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    俺も亀飼ってるから言えることだけど、生き物飼ってる人間は全員クズだね。

    この記事を読んで、すぐに全部の水槽の水換えをしたよ。

    出典

    元記事:People「Turtle Who Spent Decades Eating Cat Food Gets a New Best Friend After Remarkable Recovery」

    関連動画:Garden State Tortoise「Kitchen Floor Turtle Fed Cat Food for 50 Years Feels Sun for the First Time Since 1977!」

  • 【世界の亀ニュース】インド沖で漁具に絡まったウミガメを漁師たちが救助

    【世界の亀ニュース】インド沖で漁具に絡まったウミガメを漁師たちが救助

    今回は、インド南部・タミルナードゥ州沖で報じられた、漁具に絡まったウミガメの救助に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    インド南部のタミルナードゥ州沖で、漁具に絡まったウミガメが漁師たちによって救助されました。

    Times of Indiaによると、このウミガメを救助したのは、研究者から海洋生物の救助対応について訓練を受けていた漁師たちです。ウミガメは漁具に絡まっていましたが、漁師たちによって安全に解放され、けがなく海へ戻されたと報じられています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:インド、タミルナードゥ州沖
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年7月
    情報の種類:新着ニュース・救助・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、ウミガメです。

    記事では、具体的な種類までは明記されていません。
    そのため今回は、種類を断定せず、インド南部沿岸で起きたウミガメ救助のニュースとして紹介します。

    ニュースの要約

    今回の救助で大切なのは、偶然ウミガメを見つけた漁師たちが、ただ網から外したというだけではない点です。

    漁師たちは、事前に研究者たちから海洋生物が漁具に絡まったときの対応について訓練を受けていました。
    その知識があったからこそ、ウミガメを傷つけず、安全に海へ戻すことができたと考えられます。

    ウミガメにとって、漁具への絡まりは大きな脅威です。
    しかし、海で日々働く人たちが救助方法を知っていれば、命を救える場面が増えるかもしれません。

    このニュースは、研究者と漁業者が協力することで、海の現場で実際に保護につながる行動が生まれることを示しています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、亀を守る人が、必ずしも研究者や保護団体だけではないという点です。

    海を一番近くで見ているのは、漁師たちです。
    毎日海に出て、潮の流れを知り、網を扱い、魚や海の生き物と向き合っている。

    その人たちが、ウミガメを見つけたときにどう動けばいいかを知っている。
    それだけで、救える命がある。

    亀を守るということは、特別な場所だけで行われるものではなく、海の仕事のすぐ隣にもあるのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    えらいね。

    出典

    元記事:Times of India「Fishermen trained by city researchers rescue entangled sea turtle off Tamil Nadu coast」

  • 【世界の亀ニュース】オーストラリアで9,100匹以上のアオウミガメの赤ちゃんが海へ

    【世界の亀ニュース】オーストラリアで9,100匹以上のアオウミガメの赤ちゃんが海へ

    今回は、オーストラリアで報じられた、アオウミガメの卵移動プロジェクトに関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    オーストラリア北部、グレートバリアリーフ北部のアオウミガメに関するニュースです。

    ABC Newsによると、レイン島からサー・チャールズ・ハーディ島へ移されたアオウミガメの卵から、9,100匹以上の赤ちゃんガメが海へ向かったと報じられています。移された卵のうち、約82%が孵化して海へたどり着いたとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:オーストラリア、グレートバリアリーフ北部
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年6月1日
    情報の種類:新着ニュース・保護活動・繁殖/孵化

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、アオウミガメです。

    舞台になったレイン島は、アオウミガメにとって非常に重要な産卵地として知られています。記事では、この地域のアオウミガメが気候変動や海面上昇、砂浜の温度上昇などの影響を受けていることも紹介されています。

    ニュースの要約

    今回の取り組みでは、アオウミガメの卵がレイン島からサー・チャールズ・ハーディ島へ移されました。

    目的のひとつは、孵化数を増やすことだけではありません。
    砂の温度が高くなりすぎると、アオウミガメの赤ちゃんはメスに偏りやすくなるため、より涼しい環境へ卵を移すことで、オスの赤ちゃんが生まれる可能性を高める狙いもあります。今回、移された卵は約9,000個にのぼり、約82%が孵化して海へ向かったと報じられています。

    また、記事では、この取り組みが10年以上続くレイン島回復プロジェクトの一部であることも紹介されています。伝統的所有者と研究者が協力し、アオウミガメの未来を守ろうとしている点も大切なポイントです。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、ただ「たくさん孵化した」という話ではないところです。

    亀の保護というと、卵を守る、赤ちゃんを海へ帰す、という場面に目が行きます。
    でも今回のニュースでは、砂浜の温度、性別の偏り、海面上昇、産卵地の地形、そしてその土地の人々の文化まで関わっています。

    一匹の赤ちゃんガメが海へ向かう背景には、島の形、気候、研究者、伝統的所有者、そして長く続く保護活動があります。

    亀を守るということは、亀だけを見ることではなく、亀が生まれる場所ごと見つめることなのかもしれません。

    湯川亀吉の一言

    偉いね。

    出典

    元記事:ABC News「Thousands of baby green sea turtles head to sea after successful egg relocation」

  • 【世界の亀ニュース】大西洋を渡るオサガメを守るため、新たな国際連携が始動

    【世界の亀ニュース】大西洋を渡るオサガメを守るため、新たな国際連携が始動

    今回は、大西洋に生きるオサガメを守るために始まった、新しい国際連携に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    2026年6月16日の「世界ウミガメの日」に合わせて、大西洋のオサガメを守るための新しい国際連携が発表されました。

    この取り組みは、Wilkes Atlantic Leatherback Turtle Allianceという名前で、イギリスのエクセター大学が主導し、大西洋周辺25か国の50以上の団体が参加する保全ネットワークとして紹介されています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:大西洋周辺、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年6月16日
    情報の種類:新着ニュース・保護活動・国際連携・研究ニュース

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、オサガメです。

    オサガメは、現生するウミガメの中でも特に巨大な種類として知られています。今回の記事では、オサガメはIUCNレッドリストで世界的には「危急」とされていますが、大西洋内の地域個体群では、北西大西洋が「絶滅危惧」、南西大西洋が「近絶滅」、南東大西洋が「情報不足」とされ、地域ごとの状況把握が急がれていると紹介されています。

    ニュースの要約

    新しく立ち上がったWilkes Atlantic Leatherback Turtle Allianceは、大西洋のオサガメを守るために、広い海をまたいだ調査と保全方針づくりを進めようとしています。

    具体的には、オサガメの産卵状況を更新して評価すること、漁業による混獲の証拠を大西洋全域で整理すること、そしてどの地域や問題に優先的に取り組むべきかを明らかにすることが目的とされています。

    記事では、オサガメが直面する主な脅威として、漁具による混獲、産卵地の劣化、沿岸開発、成体や卵の採取、気候変動、船舶との衝突、海洋汚染などが挙げられています。

    つまり、オサガメを守るには、一つの国や一つの浜辺だけを見ていては足りないということです。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、オサガメという存在のスケールの大きさです。

    オサガメは、ひとつの海岸だけで完結する生き物ではありません。
    産卵地があり、回遊ルートがあり、餌場があり、漁業と重なる場所がある。
    その一生は、国境を軽々と越えていきます。

    だから、守る側も国境を越えなければならない。

    1匹のオサガメを守るということは、海そのものをつなげて考えることなのかもしれません。

    大きな甲羅ではなく、革のような背中を持ち、深い海を渡っていくオサガメ。
    その姿を想像すると、亀というより、海に残された古代の影のようにも見えてきます。

    湯川亀吉の一言

    オサガメはマジでかっこいい。マジで好き。

    一緒に泳いでみたい。

    出典

    元記事:Phys.org / University of Exeter
    「New alliance to protect Atlantic’s leatherback turtles launched on World Sea Turtle Day」

  • 【世界の亀ニュース】絶滅したと思われた「ロイヤルタートル」20匹がカンボジアの川へ

    【世界の亀ニュース】絶滅したと思われた「ロイヤルタートル」20匹がカンボジアの川へ

    今回は、カンボジアで報じられた、世界でも特に絶滅の危機が深刻な淡水ガメの野生復帰に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    2026年4月29日、カンボジアのスレアンベル川水系に、20匹のロイヤルタートルが放流されました。

    このカメは、英語でSouthern river terrapinと呼ばれるBatagur affinisです。カンボジア国内で現在も野生個体が生息し、繁殖していることが確認されている場所は、スレアンベル川水系だけだとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:カンボジア、スレアンベル川水系
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年4月29日
    情報の種類:新着ニュース・淡水ガメ・野生復帰・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、ロイヤルタートルです。

    学名はBatagur affinis。河川や河口付近の水域に暮らす淡水・汽水性のカメで、世界でも特に絶滅の危機が深刻なカメのひとつとされています。

    カンボジアでは2005年に「国の爬虫類」に指定されましたが、かつては国内で絶滅したのではないかと考えられていました。その後、2000年代初頭に再発見され、長期的な保護活動が続けられています。

    ニュースの要約

    今回放流された20匹は、カンボジア水産局や地域行政、Wildlife Conservation Societyなどが進めてきた、長期的な回復事業の一環として川へ戻されました。

    この活動では、野生の巣を守るだけでなく、子ガメをある程度の大きさまで育ててから放流し、その後の行動を追跡する取り組みも行われています。

    さらに、違法漁業、砂の採掘、生息地の消失などから、川全体を守る活動も進められています。過去10年間で、200匹以上のロイヤルタートルが野生へ戻されました。

    回復の兆しも見え始めています。

    2024年には、過去に放流されたメスが野生で産卵したことが初めて確認されました。2025年には巣が確認されませんでしたが、2026年の初めにはスレアンベル川で3つの巣が見つかっています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、かつて卵を採っていた地域の人たちが、現在は巣を守る側になっていることです。

    保護活動では、カメだけを遠くから監視しているわけではありません。

    以前は卵を採集していた人たちが、巣を探し、産卵場所を見守り、卵が無事に孵化できるように守っています。今回の放流式では、25年以上にわたってロイヤルタートルの巣を守ってきた地域の家族も表彰されました。

    人間がカメを減らす側から、守る側へ変わる。

    その変化がなければ、ロイヤルタートルは今も「絶滅したカメ」のままだったかもしれません。

    ただカメを育てて放すだけでは、野生復帰は完成しません。

    産卵できる砂州が残り、川が守られ、地域の人たちが巣を見つけ、次の世代が生まれる。そのすべてがつながって、ようやく野生の個体群が戻っていくのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    ロイヤルタートルの実物を見てみたいぜ。

    出典

    元記事:Wildlife Conservation Society Cambodia
    「Cambodia releases critically endangered royal turtles in Sre Ambel」

  • 【世界の亀ニュース】ガラパゴスの島に巨大リクガメが約180年ぶりに戻る

    【世界の亀ニュース】ガラパゴスの島に巨大リクガメが約180年ぶりに戻る

    今回は、エクアドル・ガラパゴス諸島で報じられた、巨大リクガメの再導入に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    ガラパゴス諸島のフロレアナ島に、158頭の若い巨大リクガメが放たれました。

    Charles Darwin Foundationによると、フロレアナ島に巨大リクガメが戻るのは180年以上ぶりで、島の生態系回復にとって歴史的な節目とされています。放たれたのは、フロレアナ系統の血を引く若い巨大リクガメたちです。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:エクアドル、ガラパゴス諸島、フロレアナ島
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年2月20日
    情報の種類:新着ニュース・再導入・生態系回復

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、フロレアナ系統の巨大リクガメです。

    フロレアナ島にもともといた巨大リクガメは、過去の人間活動などにより島から姿を消しました。報道では、1800年代以降、長いあいだフロレアナ島に巨大リクガメがいない状態が続いていたと紹介されています。

    ニュースの要約

    今回放たれた158頭の若いリクガメは、フロレアナ島の失われた巨大リクガメの系統を回復するための長期プロジェクトの一部です。

    AP通信によると、これらの個体は8〜13歳で、絶滅したとされるフロレアナ島のリクガメの遺伝的要素を持つ個体として育てられてきました。今回の放流は、将来的に合計700頭を島へ戻す計画の第一歩とされています。

    また、Charles Darwin Foundationは、この再導入をフロレアナ島の生態系回復にとって重要な出来事と位置付けています。巨大リクガメは、草を食べ、種を運び、地形や植生に影響を与える存在であり、単に「一種類の動物が戻った」というだけではなく、島全体の自然の流れを取り戻す意味を持っています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、巨大リクガメが“島をつくる存在”として見られていることです。

    リクガメは、ただのんびり歩いているだけの生き物ではありません。
    植物を食べ、種を運び、土を踏み、道を作り、何十年もかけて島の風景に影響を与えていきます。

    人間の時間では「歩みが遅い」と感じる亀も、島の時間で見れば、風景を変えていく力を持っている。

    約180年ぶりに巨大リクガメがフロレアナ島を歩くというのは、単なる保護ニュースではなく、失われた島のリズムをもう一度動かし始める出来事なのかもしれません。

    湯川亀吉の一言

    いつかガラパゴス諸島に行ってみたいな〜。

    出典

    元記事:Charles Darwin Foundation「158 endangered tortoises released onto Floreana Island, Galapagos, for first time in over 180 years」

    関連報道:AP News「Galápagos park releases 158 juvenile hybrid tortoises on Floreana to restore the ecosystem」

  • 【世界の亀ニュース】絶滅寸前のアジアのカメたちを守る「タートル・バンク」

    【世界の亀ニュース】絶滅寸前のアジアのカメたちを守る「タートル・バンク」

    今回は、アメリカ・サウスカロライナ州で報じられた、絶滅寸前のカメたちを守る施設に関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    Mongabayは、アメリカ・サウスカロライナ州の松林の中にあるTurtle Survival Allianceの施設を、絶滅寸前のアジアのカメたちが身を寄せる「タートル・バンク」として紹介しました。

    記事によると、この施設には約800匹のカメが飼育されており、その多くは東南アジアを中心とした世界でもっとも絶滅が危惧される種類です。野生下で失われつつある種を、未来へ残すための“生きた貯蔵庫”のような役割を持っています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:アメリカ、サウスカロライナ州
    関係地域:東南アジアを中心とするアジア各地
    元記事の言語:英語
    公開時期:2026年1月28日
    情報の種類:新着ニュース・保護活動・飼育下繁殖・絶滅危惧種

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、東南アジアを中心とした絶滅危惧のカメたちです。

    施設には、野生で数が激減している淡水ガメやリクガメが保護されています。
    Turtle Survival Allianceは、世界中のカメが野生で生き続けられる未来を目指して活動する保全団体です。

    ニュースの要約

    この施設は、単なる飼育施設ではありません。

    野生下で絶滅の危機にあるカメたちを、将来的な繁殖や再導入の可能性を残すために守る場所です。
    Mongabayの記事では、この施設が約800匹のカメを収容し、世界でもっとも危機的な種の一部を保護していると紹介されています。

    こうした施設は、野生個体群が失われたあとでも、その種を完全に失わないための最後の砦になることがあります。

    もちろん、本来ならカメたちは生まれた土地で生きられるのが一番です。
    けれど、生息地破壊、密猟、違法取引、食用やペット需要によって、野生に残ることが難しくなった種類もいます。

    そのとき、飼育下で命をつなぐことは、単なる保管ではなく、未来への時間稼ぎになるのだと思います。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、カメの保護には“今すぐ野生に返す”だけではない形があるという点です。

    野生復帰は理想です。
    でも、すぐに戻せる場所がない場合もある。
    生息地が失われていたり、密猟圧が高かったり、数が少なすぎて自然繁殖が難しかったりする場合もあります。

    そういうとき、飼育施設は「閉じ込める場所」ではなく、種そのものを未来へ渡すための場所になる。

    タートル・バンクという言葉には、ただカメを集めているという意味以上に、
    失われそうな時間を預かっている
    ような響きがあります。

    湯川亀吉の一言

    アジアの亀は本当に魅力的な種類が多いです。

    サウスカロライナに保護施設があるなんて、知りませんでした。

    サウスカロライナは自然豊かでとても魅力的なところです。

    出典

    元記事:Mongabay「The Turtle Bank: The last of these Asian turtle species find refuge in the Carolina pines」

    関連情報:Turtle Survival Alliance

  • 【亀ニュースアーカイブ】オーストラリアの不思議な淡水ガメ、洪水で繁殖地に大きな打撃

    【亀ニュースアーカイブ】オーストラリアの不思議な淡水ガメ、洪水で繁殖地に大きな打撃

    今回のニュース

    2025年、オーストラリア・クイーンズランド州に生息するメアリーリバータートルが、洪水によって厳しい繁殖シーズンを迎えていると報じられました。

    The Guardianの記事によると、2024年12月の洪水により、メアリーリバータートルの重要な繁殖地であるティアロ周辺では、そのシーズンの巣の約半分が失われたとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:オーストラリア、クイーンズランド州、メアリー川流域
    元記事の言語:英語
    元記事の公開時期:2025年4月
    情報の種類:過去アーカイブ・淡水ガメ・保護活動・繁殖地被害

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、メアリーリバータートルです。

    メアリーリバータートルは、オーストラリア南東クイーンズランドのメアリー川に生息する淡水ガメです。記事では、総排出腔付近の構造を通じて水中の酸素を取り込むことができる、非常に特殊な淡水ガメとして紹介されています。

    ニュースの要約

    メアリーリバータートルは、すでに厳しい状況に置かれている絶滅危惧の淡水ガメです。

    The Guardianの記事では、この種の野生個体数は推定約10,000匹で、1960年代以降に個体数が約80%減少したと紹介されています。さらに、2024年12月の洪水では川の水位が大きく上がり、ティアロの重要な繁殖地で、そのシーズンの巣の約半分が失われたとされています。

    地域のボランティアたちは、20年以上にわたってメアリーリバータートルの保護に関わってきました。洪水の際には、一部の巣をより高い場所へ移すなどして、少しでも卵を守ろうとしたと報じられています。

    しかし、巣を守る活動だけで問題が解決するわけではありません。

    記事では、繁殖成績の悪化、生息地への影響、捕食、気候変動、そして若い個体が十分に成長していない可能性など、複数の課題が重なっていることも紹介されています。

    なぜ今、このニュースを紹介するのか

    このニュースは2025年の記事ですが、淡水ガメの保護を考えるうえで、とても重要な記録だと思います。

    ウミガメの保護では、砂浜や海岸が注目されることが多い。
    でも、淡水ガメにもまた、卵を産む場所があり、川の流れがあり、増水や洪水に左右される繁殖の時間があります。

    メアリーリバータートルは、川の中で静かに生きているカメです。
    でもその静かな暮らしは、気候や水位、人間の保護活動、地域のボランティアの努力と深くつながっています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、淡水ガメの繁殖地が、思っている以上に繊細だということです。

    川に暮らすカメは、ただ水の中にいればいいわけではありません。
    産卵できる場所があり、卵が流されない高さがあり、子ガメが孵化して川へ向かえる環境が必要です。

    洪水は自然の一部です。
    でも、もともと個体数が減っている種類にとって、ひとつの繁殖シーズンを失うことは大きな痛手になります。

    記事の中では、保護関係者が「毎年が重要だ」という趣旨の危機感を示しています。
    亀は長生きする生き物だけど、だからといって繁殖の失敗を何年も積み重ねていいわけではない。

    長く生きるからこそ、次の世代へつなぐ一回一回の繁殖が重いのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    メアリーリバータートル。

    一度野生の個体を見てみたいぜ。

    オーストラリアから固有種の輸出を許可する未来が訪れますように。

    オー・サラマンダー・ウチュウ・レボリューション!

    出典

    元記事:The Guardian「‘Every year matters’: Queensland’s critically endangered ‘bum-breathing’ turtle battles the odds」

  • 【世界の亀ニュース】マダガスカルで洪水に流された絶滅危惧のリクガメたちを救助

    【世界の亀ニュース】マダガスカルで洪水に流された絶滅危惧のリクガメたちを救助

    今回のニュース

    2025年1月、マダガスカル南部で、絶滅危惧種のリクガメたちが洪水に巻き込まれ、大規模な救助活動が行われました。

    AP通信によると、サイクロン「Dikeledi」の影響で、Lavavolo Tortoise Centerが洪水に見舞われ、保護されていたホウシャガメやクモノスガメなど約12,000匹が流される事態になりました。これらのリクガメの多くは、もともと違法取引から保護された個体だったと報じられています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:マダガスカル南部
    元記事の言語:英語
    元記事の公開時期:2025年1月
    情報の種類:過去アーカイブ・救助・保護活動・災害

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、主にホウシャガメクモノスガメです。

    ホウシャガメは、黒い甲羅に黄色い放射状の模様を持つ美しいリクガメとして知られています。AP通信の記事では、ホウシャガメは100年以上生きることもある長寿のリクガメであり、マダガスカルでは生息地破壊や密猟、違法ペット取引などにより深刻な危機にあると紹介されています。

    ニュースの要約

    Lavavolo Tortoise Centerには、約12,000匹のホウシャガメやクモノスガメが保護されていました。

    しかし、サイクロンによる洪水で施設が浸水し、多くのリクガメたちが流されてしまいました。
    記事によると、施設スタッフ、地域住民、警察官たちが協力し、水の中を歩きながら容器を使ってリクガメを集めたり、壊れた建物の一部を即席のいかだのように使ったりして救助にあたったとされています。

    Turtle Survival Allianceのマダガスカル責任者は、10,000匹以上を救えた可能性があるとしつつも、約700匹の死亡も確認されたと報じられています。多くの個体は施設に戻されましたが、洪水によって保護施設そのものにも大きな被害が出ました。

    なぜ今、このニュースを紹介するのか

    このニュースは2025年の記事ですが、「亀を守る」ということを考えるうえで、とても重要な記録だと思います。

    これらのリクガメたちは、違法取引から救われたあと、保護施設で守られていました。
    けれど、その保護施設もまた、自然災害によって危機にさらされる。

    亀を守るということは、密猟や違法取引と戦うだけではありません。
    保護したあとの場所をどう守るのか。
    災害が起きたとき、どう救うのか。
    地域の人たちとどう協力するのか。

    そういう現実まで含めて、亀の保護なのだと感じます。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、地域の人たちがリクガメを救うために動いたことです。

    水に流された何千匹ものリクガメを見つけ、集め、運び、戻す。
    それは簡単なことではありません。

    しかも相手は、ただの「数」ではない。
    一匹一匹が、長い時間を生きるリクガメです。

    25歳から50歳くらいの個体でも、リクガメの世界ではまだ若い個体として表現されています。人間の感覚とはまったく違う時間を生きる生き物たちが、洪水の中で必死に生き延びようとしていた。そう思うと、このニュースは単なる災害救助ではなく、亀たちの時間を守るための出来事に見えてきます。

    湯川亀吉の一言

    なるほど。

    出典

    元記事:AP News「Thousands of endangered tortoises are rescued in Madagascar after their sanctuary is flooded」