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  • 【世界の亀ニュース】アマゾンで白いモンキヨコクビガメが誕生 ボリビアの保護区で確認

    【世界の亀ニュース】アマゾンで白いモンキヨコクビガメが誕生 ボリビアの保護区で確認

    今回は、ボリビアのアマゾンにある自然保護区で確認された、アルビノのモンキヨコクビガメに関するニュースを紹介します。

    今回のニュース

    ボリビア北部・パンド県にあるマヌリピ・アマゾン野生生物国立保護区で、通常とは大きく異なる白く淡い体色を持つ、小さな川ガメが誕生しました。

    確認されたのは、現地で「ペタ・デ・リオ」と呼ばれるモンキヨコクビガメです。

    学名は Podocnemis unifilis。体や甲羅の色素が少なく、白色から淡い黄色に見えることから、アルビノ個体として報告されました。

    ボリビア国営通信社ABIによると、この個体の存在はボリビア国立保護区局によって公表され、マヌリピ保護区で続けられている野生動物の監視と保全にとって、特に価値のある記録だとされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:ボリビア、パンド県
    発見場所:マヌリピ・アマゾン野生生物国立保護区
    元記事の言語:スペイン語
    公表時期:2026年6月13日
    報道時期:2026年7月9日
    情報の種類:新着ニュース・淡水ガメ・希少個体・保護活動

    マヌリピ保護区は、ペルーとブラジルに近いボリビア北部のアマゾン地域にあります。保護区内では、マヌリピ川流域に生息する淡水ガメの産卵地を監視し、卵や子ガメを密猟や捕食などから守る活動が行われています。

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、モンキヨコクビガメです。

    学名は Podocnemis unifilis。英語ではYellow-spotted River Turtleと呼ばれています。

    日本動物園水族館協会や鳥羽水族館でも、Podocnemis unifilisの和名として「モンキヨコクビガメ」が使われています。別名として、テレケイヨコクビガメと呼ばれることもあります。

    幼体の頭部には、通常、黄色い斑点や模様があります。この模様は成長するにつれて薄くなり、成体の雌ではほとんど見えなくなることがあります。

    南米の河川、湖沼、雨季に水没する森林などに生息し、日光浴や産卵を除けば、水中で過ごす時間の長い淡水ガメです。

    ニュースの要約

    今回誕生した子ガメは、本来のモンキヨコクビガメに見られる濃い灰色や緑褐色の色素が少なく、甲羅と皮膚が白色から淡い黄色に見えます。

    報道では、色素の減少によるアルビノ個体とされており、自然環境では非常に珍しい記録として紹介されています。

    アルビノのカメは、その白い体によって周囲の環境から目立ちやすくなります。

    暗い水や泥、落ち葉の中では、通常の体色が身を隠す役割を果たします。しかし、白く淡い体では捕食者に発見されやすくなる可能性があります。

    そのため、珍しく美しい個体である一方、野生で生き残るうえでは、不利な特徴になることも考えられます。

    マヌリピ保護区で続くカメの保護

    マヌリピ保護区では、モンキヨコクビガメの卵や成体が食用・販売目的で採取されることを防ぐため、産卵地の監視や巣の保護が行われています。

    保護活動には、保護区職員だけでなく、大学、地域行政、保全団体なども参加しています。

    2026年4月には、保護活動によって育てられた2,500匹以上のモンキヨコクビガメが、マヌリピ川へ放されました。

    この活動では、前年から個体数調査、卵の管理、地域住民による巣の監視などが続けられていました。

    今回の白い子ガメも、そうした継続的な監視の中で確認された一匹です。

    ただ珍しいカメが偶然見つかったのではなく、川辺を歩き、巣を守り、孵化した子ガメを確認する人たちがいたからこそ、記録として残されたのだと思います。

    珍しい個体をどう見るか

    アルビノのカメは、とても目立ちます。

    通常とは違う体色を持つため、写真を見た人の記憶にも強く残ります。

    しかし、この子ガメが生きていくうえで本当に必要なのは、珍しさを称賛されることではありません。

    隠れられる水辺があること。
    食べ物があること。
    捕獲されないこと。
    そして、成長できる川が残されていること。

    珍しい個体だから特別に命が重いのではなく、普通の体色で生まれた何千匹もの子ガメと同じように、この一匹にも生きる時間があります。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、アマゾンの濁った川の中に、僕たちがまだ知らない個体が生まれていることです。

    同じ種類のカメでも、すべてが同じ姿で生まれるわけではありません。

    甲羅の形や模様、体の大きさ、色。

    一匹ずつに違いがあり、ときには今回のように、見た瞬間に誰もが驚くような個体も現れます。

    その違いは、人間に見せるために生まれたものではありません。

    白いカメも、普通の色のカメも、ただモンキヨコクビガメとして川へ向かおうとしている。

    その姿を記録し、川と一緒に守っていくことが大切なのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    モンキヨコクビガメってでかくなるしかっこいいよね〜🐢

    出典

    Agencia Boliviana de Información
    「Una pequeña peta de río albina nace en Manuripi y vuelve a maravillar a la amazonia boliviana」

    Servicio Nacional de Áreas Protegidas
    「El SERNAP libera más de 2.500 tortugas de agua dulce en la Reserva Manuripi para fortalecer la biodiversidad amazónica」

    IRFA Bolivia
    「Reserva Manuripi pone en marcha programa para conservación y repoblamiento de la peta de río」

    鳥羽水族館・生きもの図鑑
    「モンキヨコクビガメ」

  • 4万1,000匹超のオオヨコクビガメ、ドローンが捉えた世界最大の集団産卵

    4万1,000匹超のオオヨコクビガメ、ドローンが捉えた世界最大の集団産卵

    南米を流れるグアポレ川/イテネス川の砂州で、4万1,000匹を超えるオオヨコクビガメが産卵のために集まっていたことが、ドローンを使った調査によって確認されました。

    ブラジルとボリビアの国境を流れるこの川では、毎年多数のオオヨコクビガメが同じ砂州へ集まります。2025年に発表された研究では、12日間の産卵期に集まった個体数を、新しい統計手法とドローン画像を組み合わせて推定しました。これは、確認されているものとしては世界最大の淡水ガメの集団産卵とされています。

    どこの国・地域の話か

    国・地域:ブラジル・ボリビア国境、グアポレ川/イテネス川流域
    元記事の言語:英語
    元記事の公開時期:2025年8月4日
    研究発表:2025年
    情報の種類:過去アーカイブ・淡水ガメ・繁殖・研究・保護活動

    登場する亀

    今回のニュースに登場するのは、オオヨコクビガメです。

    学名はPodocnemis expansa。南米に分布するヨコクビガメの仲間で、ヨコクビガメ類の中では最大種です。鳥羽水族館では甲長が80センチを超える種として紹介され、WCSは最大で全長約1.07メートル、体重約90キロに達すると説明しています。

    首を甲羅の中へまっすぐ引き込むのではなく、横方向へ曲げて収納することが「ヨコクビガメ」という名前の由来です。

    巨大な雌たちは産卵期になると川の砂州へ集まり、砂を掘って卵を産みます。

    ニュースの要約

    これほど多くのカメが同じ場所に集まると、単純に写真を見て数えるだけでは、正確な個体数を把握できません。

    同じ個体を二度数えてしまうこともあれば、別のカメや地形に隠れて見落とされる個体もいます。

    今回の研究では、ドローンで撮影した多数の画像をつなぎ合わせて、砂州全体を一枚の高精細な地図のように再現しました。さらに、移動する個体、重なって見えない個体、二重に記録された個体などを考慮する統計モデルを使い、実際の個体数を推定しています。

    その結果、12日間の産卵期に砂州へ集まったオオヨコクビガメは、4万1,000匹以上と推定されました。

    研究者たちは、この方法を使うことで、ただ壮大な光景を撮影するだけでなく、個体数やその変化を長期間にわたって、より正確に監視できるとしています。

    なぜ今、このニュースを紹介するのか

    このニュースは、単に「たくさんのカメがいた」という話ではありません。

    野生動物の保護では、現在どれだけの個体がいるのかを把握することが重要です。

    けれど、広大なアマゾン流域で、短期間に何万匹ものカメが移動する状況を、人間が地上から正確に数えるのは簡単ではありません。

    ドローンと統計モデルによって個体数を継続的に調べられるようになれば、前年より増えたのか、減ったのか、産卵地に異変が起きていないかを判断するための重要な記録になります。今回開発された方法は、同じように大群をつくる鳥類や海洋哺乳類などの調査にも応用できるとされています。

    4万匹いても安心とは限らない

    4万1,000匹という数字だけを見ると、オオヨコクビガメは非常に多いように感じます。

    しかし、数多くの個体が限られた砂州へ集中するということは、その場所が失われたときの影響も大きいということです。

    水位の変化、砂州の消失、人間による卵や成体の採取、産卵地周辺の開発などが起これば、一度に多くの個体の繁殖が影響を受ける可能性があります。

    WCSは地域住民や行政と協力し、オオヨコクビガメと、その産卵に必要な砂州を守る活動を続けています。

    亀好きとして注目したいポイント

    このニュースで注目したいのは、普段は広大な川の中で離れて暮らしているカメたちが、同じ時期に同じ場所へ集まることです。

    一匹だけでも巨大なオオヨコクビガメが、数万匹。

    川の中から次々と姿を現し、砂州へ上がり、土を掘る。

    その光景は、生き物の群れというよりも、遠い昔から続く巨大な儀式のように見えます。

    けれど、その壮大な時間は、産卵できる砂州と、そこへ戻れる川が残っているからこそ続いています。

    数を数えることは、カメを数字へ変えることではありません。

    来年も、10年後も同じ川へ戻ってこられるように、今そこにいるカメたちの存在を記録することなのだと思います。

    湯川亀吉の一言

    でかい熱帯性の亀を飼いたいよ〜!!

    出典

    Wildlife Conservation Society
    「Novel Counting Method Using Drones Helps to Verify World’s Largest Freshwater Turtle Nesting Event」

    Journal of Applied Ecology
    「Estimating abundance of aggregated populations with drones while accounting for multiple sources of errors」

    鳥羽水族館・生きもの図鑑
    「オオヨコクビガメ」