
今回のニュース
2025年1月、マダガスカル南部で、絶滅危惧種のリクガメたちが洪水に巻き込まれ、大規模な救助活動が行われました。
AP通信によると、サイクロン「Dikeledi」の影響で、Lavavolo Tortoise Centerが洪水に見舞われ、保護されていたホウシャガメやクモノスガメなど約12,000匹が流される事態になりました。これらのリクガメの多くは、もともと違法取引から保護された個体だったと報じられています。
どこの国・地域の話か
国・地域:マダガスカル南部
元記事の言語:英語
元記事の公開時期:2025年1月
情報の種類:過去アーカイブ・救助・保護活動・災害
登場する亀
今回のニュースに登場するのは、主にホウシャガメとクモノスガメです。
ホウシャガメは、黒い甲羅に黄色い放射状の模様を持つ美しいリクガメとして知られています。AP通信の記事では、ホウシャガメは100年以上生きることもある長寿のリクガメであり、マダガスカルでは生息地破壊や密猟、違法ペット取引などにより深刻な危機にあると紹介されています。
ニュースの要約
Lavavolo Tortoise Centerには、約12,000匹のホウシャガメやクモノスガメが保護されていました。
しかし、サイクロンによる洪水で施設が浸水し、多くのリクガメたちが流されてしまいました。
記事によると、施設スタッフ、地域住民、警察官たちが協力し、水の中を歩きながら容器を使ってリクガメを集めたり、壊れた建物の一部を即席のいかだのように使ったりして救助にあたったとされています。
Turtle Survival Allianceのマダガスカル責任者は、10,000匹以上を救えた可能性があるとしつつも、約700匹の死亡も確認されたと報じられています。多くの個体は施設に戻されましたが、洪水によって保護施設そのものにも大きな被害が出ました。
なぜ今、このニュースを紹介するのか
このニュースは2025年の記事ですが、「亀を守る」ということを考えるうえで、とても重要な記録だと思います。
これらのリクガメたちは、違法取引から救われたあと、保護施設で守られていました。
けれど、その保護施設もまた、自然災害によって危機にさらされる。
亀を守るということは、密猟や違法取引と戦うだけではありません。
保護したあとの場所をどう守るのか。
災害が起きたとき、どう救うのか。
地域の人たちとどう協力するのか。
そういう現実まで含めて、亀の保護なのだと感じます。
亀好きとして注目したいポイント
このニュースで注目したいのは、地域の人たちがリクガメを救うために動いたことです。
水に流された何千匹ものリクガメを見つけ、集め、運び、戻す。
それは簡単なことではありません。
しかも相手は、ただの「数」ではない。
一匹一匹が、長い時間を生きるリクガメです。
25歳から50歳くらいの個体でも、リクガメの世界ではまだ若い個体として表現されています。人間の感覚とはまったく違う時間を生きる生き物たちが、洪水の中で必死に生き延びようとしていた。そう思うと、このニュースは単なる災害救助ではなく、亀たちの時間を守るための出来事に見えてきます。
湯川亀吉の一言
なるほど。
