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  • 【世界の亀ニュース】頭が2つあるキスイガメ誕生 わずか5.2gの身体で「二つの頭」はどう生きる?

    【世界の亀ニュース】頭が2つあるキスイガメ誕生 わずか5.2gの身体で「二つの頭」はどう生きる?

    カメがいる。

    小さい。

    生まれたばかりの、

    キスイガメ。

    でも、

    何かがおかしい。

    頭が、

    二つある。

    2026年9月。

    アメリカ・マサチューセッツ州ケープコッドのWellfleetで、

    非常に珍しいキスイガメの幼体が見つかりました。

    体重、

    わずか5.2g。

    このカメには、

    二つの頭があります。

    この状態は、

    bicephaly(双頭・二頭症)

    と呼ばれる発生異常です。 CBS News

    今回のニュース

    この幼体が見つかったのは、

    Mass Audubonが管理するWellfleet Bay周辺の、

    保護されたキスイガメの営巣地。

    その後、

    Mass Audubon Wellfleet Bay Wildlife Sanctuaryから、

    BarnstableにあるBirdsey Cape Wildlife Centerへ運ばれました。

    2026年9月22日にも、

    施設で体重測定や観察が続けられている様子が撮影されています。 Reuters Connect

    Cape Wildlife Centerによると、

    同施設が過去5年間に扱った双頭個体は、

    今回とは別に2例。

    つまり、

    今回で少なくとも3例目になります。 Reuters Connect

    それでも、

    施設側は、

    「特に珍しいケース」

    としています。 CBS News

    登場する亀

    今回の主役は、

    キスイガメ。

    学名、

    Malaclemys terrapin。

    英名、

    Diamondback Terrapin。

    日本の経済産業省によるCITES関連資料でも、Malaclemys terrapinには「キスイガメ」という和名が使われています。 経済産業省

    このカメ、

    生態そのものもかなり変わっています。

    北米のカメとしては唯一、

    汽水域に強く依存して暮らす種類です。

    海水と淡水が混ざる、

    河口。

    塩性湿地。

    沿岸の入り江。

    そんな場所で一生の大部分を過ごします。 国立公園局

    皮膚は、

    灰白色。

    そこへ、

    黒い斑点。

    甲羅には、

    名前の由来になった、

    ダイヤモンド状の模様が入ります。

    かなり格好いいカメです。

    でも、今回の個体はさらに特殊だった

    双頭。

    一つの身体に、

    頭が二つ。

    でも、

    ここで注意したいことがあります。

    「頭が二つある」=「身体の内部構造もこうなっている」

    とは、

    まだ言えません。

    脊椎が何本あるのか。

    消化管は一つなのか二つなのか。

    肺はどうなっているのか。

    心臓や血管はどうつながっているのか。

    そして、

    どちらの頭が、

    どの手足を動かしているのか。

    今回の2026年個体について、

    そうした詳細な内部構造は、

    現時点では公表されていません。

    だから写真だけを見て、

    「二匹のカメが一つになっている」

    と断定することもできません。

    Cape Wildlife Centerも現在、

    食欲、成長、行動

    を中心に観察しています。 News Link Live

    二つの頭は、どう一つの身体を動かすのか?

    僕は、

    ここが一番気になります。

    右の頭が、

    右へ行きたい。

    左の頭が、

    左へ行きたい。

    もし、

    そうなったら?

    泳ぐときは?

    餌を見つけたときは?

    どちらが先に食べる?

    片方だけが眠ることはある?

    一つの刺激に、

    二つの頭が違う反応をすることはある?

    現在の研究チームが見ている、

    「behavior=行動」

    という言葉の中には、

    こうした非常に基本的な疑問が含まれているはずです。

    Cape Wildlife CenterのZak Mertz氏によると、

    初期段階ではこの幼体は通常に近い行動を示し、両側とも良好に見えるとされています。 CBS News

    ただし、

    それは長期的な生存を保証するものではありません。

    まだ、

    生まれたばかりです。

    実はケープコッドでは、2021年にも見つかっている

    今回のニュースには、

    興味深い前例があります。

    2021年。

    同じマサチューセッツ州ケープコッドで、

    やはり双頭のキスイガメが見つかりました。

    こちらは、

    さらに不思議な身体をしていました。

    頭が二つ。

    そして、

    脚が6本。

    検査では、

    二つの消化管。

    二つの脊椎。

    そしてその脊椎が身体の後方で一つにつながっている構造が確認されました。

    さらに観察では、

    左右の頭が別々のタイミングで水面へ呼吸に上がり、

    片側が3本の脚、

    もう片側が残り3本の脚を動かしていたと報じられています。 ワシントンポスト

    すごい。

    でも、

    今回の2026年個体も、

    同じ構造だとは限りません。

    ここは絶対に分けて考える必要があります。

    同じ「双頭」でも、

    身体がどの段階まで分かれているかは、

    個体ごとに異なる可能性があります。

    だから、今回のカメを調べる意味がある

    2021年個体を調べたから、

    もう分かった。

    ――ではありません。

    今回の幼体が、

    同じ身体構造をしているとは限らない。

    むしろ、

    違う可能性がある。

    だから、

    新しい個体が見つかるたびに、

    発生。

    神経。

    骨格。

    運動。

    消化。

    呼吸。

    こうした身体の仕組みについて、

    新しい情報が得られる可能性があります。

    Cape Wildlife Centerも、

    双頭個体を診るたびに、

    動物の解剖学や生理学について学ぶ機会になる

    と説明しています。 News Link Live

    なぜ頭が二つになる?

    ここは、

    まだ簡単には説明できません。

    双頭は、

    胚が成長する非常に早い段階で、

    身体の形成が通常とは異なる形で進んだ結果として起こります。

    ただし、

    今回の個体について、

    「この原因だった」

    と特定されたわけではありません。

    2021年のCape Wildlife Centerも、

    遺伝的要因や環境要因などが胚発生へ影響する可能性に触れていましたが、

    具体的な原因までは分かっていませんでした。 WBZ NewsRadio 1030

    つまり、

    今回についても、

    原因を決めつけることはできません。

    そもそも、なぜこんな珍しい個体を見つけられたのか

    ここも重要です。

    ケープコッドでは、

    長年にわたってキスイガメの営巣地が調査されています。

    Mass AudubonのWellfleet Bayでは、

    1980年代から個体識別を行い、

    毎年産卵する雌や巣、

    孵化個体などを継続して記録しています。 Mass Audubon

    キスイガメの雌は、

    初夏に汽水域から陸へ上がり、

    高潮線より上の砂地へ卵を産みます。

    マサチューセッツでは、

    孵化までおよそ59〜116日かかることがあります。 マサチューセッツ州政府

    そして、

    人間が巣を継続的に観察する。

    幼体が出てくる。

    一匹ずつ確認する。

    そこで初めて、

    こんな特殊な個体も発見できます。

    もし誰も見ていなければ、

    この5.2gのカメは、

    誰にも知られないまま湿地へ入っていたかもしれません。

    5.2gという小ささ

    今回、

    写真以上に僕が驚いた数字があります。

    5.2g。

    単三電池より、

    ずっと軽い。

    その小さな身体に、

    目が四つ。

    頭が二つ。

    そして、

    一つの甲羅。

    現在、

    スタッフはこの小さな個体が、

    食べられるか。

    成長するか。

    身体をうまく動かせるか。

    毎日見ています。 News Link Live

    今後、

    身体が十分に成長すれば、

    画像診断などによって内部構造についてさらに分かる可能性があります。

    でも現時点では、

    まだ、

    分からないことの方が多い。

    キスイガメ自体も、マサチューセッツでは珍しい存在

    マサチューセッツ州では、

    キスイガメは州絶滅危惧種法上の、

    Threatened(絶滅危惧・脅威にさらされている種)

    に指定されています。 マサチューセッツ州政府

    そしてケープコッドは、

    この種の分布域の、

    ほぼ北限。

    Mass Audubonによれば、

    Wellfleet周辺には北米でも特に北に位置するキスイガメ個体群があります。 Mass Audubon

    つまり今回の個体は、

    ただ珍しい双頭のカメではない。

    分布北限近くに暮らす、希少なキスイガメ個体群から生まれた一匹。

    でも今回の記事で僕が面白いと思うのは、

    保護活動そのものより、

    やっぱり、

    身体です。

    一つなのか、二つなのか

    一匹。

    でも、

    頭は二つ。

    二匹?

    でも、

    甲羅は一つ。

    僕たちは、

    生き物を見ると、

    自然に、

    「一匹」

    「二匹」

    と数えます。

    でも、

    こういう生き物を見ると、

    その当たり前の境界が少し揺らぎます。

    心臓が一つなら?

    脳が二つなら?

    胃が二つなら?

    脊椎が途中で一つにつながっていたら?

    どこまでが、

    一匹なんだろう。

    これは哲学の話ではなく、

    実際に、

    目の前に存在する生物の話です。

    亀好きとして注目したいポイント

    今回の記事は何も感じないね。

    なんの感想もない。

    出典

    Birdsey Cape Wildlife Center / 現地報道
    2026年9月にWellfleetの保護営巣地で発見された5.2gの双頭キスイガメ、現在の観察状況について。 CBS News
    CBS Bostonの報道を見る

    USA TODAY Network / Reuters Connect
    2026年9月22日のBirdsey Cape Wildlife Centerでの個体の体重測定・継続観察、過去5年間で3例目の双頭症例であること。 Reuters Connect

    Mass Audubon — Wellfleet Bay Wildlife Sanctuary
    ケープコッドのキスイガメ個体群、営巣、生態、長期モニタリングについて。 Mass Audubon
    Mass Audubonのキスイガメ調査を見る

    Massachusetts Division of Fisheries and Wildlife
    キスイガメの州内分布、Threatened指定、生息環境について。 マサチューセッツ州政府

    2021年の双頭個体記録
    頭2つ・脚6本のキスイガメについて、脊椎・消化器系・運動の観察結果。